WRC2022/08/05

17歳のユストゥス・ライコネンがWRCデビュー

(c)FIA

 懐かしい名前がWRCに帰ってきた。F1ドライバーのキミ・ライコネンの甥にあたるユストゥス・ライコネンがプジョー208 Rally4を駆って今週末のラリー・フィンランドでWRCデビューを果たす。

 ユストゥス・ライコネンは今年17歳だ。2020年に初めてラリーカーのステアリングを握った彼は、昨年は10戦に出場してフィンランド・ジュニアで初勝利を飾ったほか、今年もすでに9戦に出場して着々とキャリアを積み重ねている。

 彼の父ラミもまた18戦ほどのラリーに出場した経験をもつが、それより叔父であるキミ・ライコネンは2011年のラリーGBを最後にラリーからは離れてしまったが、22戦のWRCに出場した経験をもち、2010年のラリー・トルコでは最上位となる5位でフィニッシュを飾っている。

 ユストゥスは、ラリー・フィンランドのスタート前に行われる記者会見に招かれ、将来の夢を聞かれているが、「未来はまだわからないよ」と彼の偉大な叔父と同じようにクールにコメントしていた。

―ユストゥス、あなたは17歳です!とても信じられません。でも、ここで初めて母国のラリーに出場していますね。どんな気持ちなのか、教えてください。緊張や興奮はありますか?

ライコネン:「もちろん、とても興奮しているよ。このRally4で初めてのラリーで、もちろん初めてのラリー・フィンランドなので、楽しめればいいなと思っている。ここでドライブできるのは大きなチャンスだよ」

―大きなチャンスですが、大きな挑戦でもありますね。でも、あなたはラリーの経験がありますし、あなたの名前からして、お父さんからアドバイスをもらっているのかと聞かれるのは明らかでしょう。また、叔父さんのキミも比較的最近までラリーをしていた。いろいろな要素に取り組むために何か質問をしているのでしょうか、それとも自分のことは自分でやりたいと考えているのでしょうか?

ライコネン:「特にないな、自分のことは自分でやって、これから学んでいくつもりだよ」

―今夜はここの定番であるハルユでキックスタートし、明日は森に向かいますね。どのような戦略で臨みますか?楽しみたいとおっしゃっていますが、何か目標があるのでしょうか?

ライコネン:「速く走りたいけど、まずはこのラリーを楽しみたいし、楽しんで走りたい。でも、速くなりたいと言わないと嘘になるね!」

―サービスエリアに観客が戻ってきたことは素晴らしいことですが、この雰囲気についてどう思いますか?自信に繋がっているのでしょうか?

ライコネン:「そうだね、助けになるよ。準備はできている。これはフィンランド選手権よりも大きなイベントなので、ここにいるのが気に入ったよ」

―では、将来の夢は何でしょうか?あなたはまだキャリアが浅いですが、ラリーにとどまり、チャンピオンになる可能性があるところまで頑張りたいですか?

ライコネン:「未来はまだわからないよ。一歩一歩進んでいきたいと思っている」