ERC2018/09/25

19歳のセスクスがERCジュニアU27王座を獲得

(c)ERC

 ADACオペル・ジュニア・ラリーチームのマーティンシュ・セスクスは、ラリー・ポーランドをクラッシュでリタイアしたにもかかわらず、母国で開催される次戦のラリー・リエパーヤを待つことなく今季のERCジュニアU27選手権のチャンピオンに輝くことになった。

 オペル・ジュニア・チームのドライバーが、ERCジュニアの王座を獲得したのは、2015年のエミル・ベルクヴィスト、2016年のマリヤン・グリーベル、2017年のクリス・イングラムに続いて、4年連続となる。

 先週19歳の誕生日を迎えたセスクスは、今季、オペル・チームでのデビュー戦となったERCジュニアU27開幕戦のラリー・アソーレスで3位となったあと、第2戦のラリー・カナリアスを2位でフィニッシュ、第3戦ラリー・ディ・ローマと第4戦のバルム・チェコ・ラリーで連勝を飾って選手権に王手をかけていた。

 セスクスは、初日にポーランドをリードしていたにもかかわらず、SS4でアクシデントを引き起こしてリタイアとなり、さらにリスタートした最終日もSS12でクラッシュに見舞われたが、今回初優勝を決めたチームメイトのトム・クリステンソンが最終戦で連勝を飾ってもセスクスのポイントには届かない。

 セスクスはクラッシュでERCジュニアU27のチャンピオンを決めたことに複雑な気分だが、母国で開催される最終戦のラリー・リエパーヤで勝利を決めてからタイトルを祝うつもりだ。

「ラリー・ポーランドはクレイジーな2日間になったが、チャンピオンになれたのは信じられない気分だよ。しかし、僕らはいま、ペースを維持してラリー・リエパーヤに備えなければならない。チャンピオンになれていい気分だが、ホームイベントで勝利できたらさらにいい気分だろうね」