フォルクスワーゲン・モータースポーツは、10月25〜28日に開催されるラリー・ド・エスパーニャで2台のVWポロGTI R5がデビューすることを発表した。
フォルクスワーゲンはすでに4月に、WRC2カテゴリーなどに参戦するカスタマーたちをターゲットとして開発したポロGTI R5が10月1日のホモロゲーション取得を予定しており、WRCスペイン・ラウンドでデビューさせることを明らかにしてきたが、モータースポーツ・ディレクターのスヴェン・スミーツは、1台ではなく2台のマシンをスペインにデビューさせて、グラベルとターマックのミックス路面でこのニューマシンのパフォーマンスを披露することを明らかにした。
「我々はラリー・デ・エスパーニャで、VWモータースポーツから2台のポロGTI R5をデビューさせたい。これは新しいマシンの競争力を最高レベルで、さまざまな面で実証することが目的となる」
ポロGTI R5はデビュー戦をスタートするまでに1万km近くのテストを完了することになる。フォルクスワーゲンはまだスペインで誰がポロGTI R5のステアリングを握るのか明らかにしていないが、これまで開発テストで中心的な役割を果たしてきたポントゥス・ティデマンドとエリック・カミリーの2人が有力視されている。
ポロGTI R5の今季の販売予定の15台については、すでにオーストリア、ベルギー、フィンランド、イタリア、パラグアイ、ポルトガル、スウェーデンのカスタマーの購入が決まっており、フォルクスワーゲンは先週、ハノーヴァーのファクトリーにカスタマーたちを招いて開発ドライバーの1人であるディーター・デッピングのコドライバー・シートに乗ってパフォーマンスを体験できる機会を設けている。