WRC2022/05/29

2年目を迎えるサファリには34台がエントリー

(c)Toyota

 6月23〜26日に開催される世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニアには12台のRally1カー、10台のR5/Rally2カーを含む34台がエントリーしている。1年前に19年ぶりにWRCに復帰したサファリは58台のエントリーを集めたが、今回はケニア選手権のラウンドから外れたことから、エントラントがやや減少した恰好だ。

 昨年の覇者トヨタGAZOOレーシングWRTは4台のトヨタGRヤリスRally1をエントリー、2021年に勝利を飾ったセバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンス、カッレ・ロヴァンペラの3人をワークスノミネート、昨年2位でフィニッシュして初表彰台を達成した勝田貴元がトヨタGAZOOレーシングWRT NG(ニュージェネレーション)のGRヤリスrally1を駆る。

 ヒョンデ・モータースポーツは3台のヒュンダイi20 N Rally1をエントリー、オイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルのレギュラーメンバーに加えて、オリヴァー・ソルベルグがクロアチア・ラリー以来、サードドライバーに復帰する。

 Mスポーツ・フォード・WRTはポルトガルに続いて5台のフォード・プーマRally1をエントリー、ポルトガルに続いて今季3度目の出場となるセバスチャン・ローブ、エースドライバーのクレイグ・ブリーンに加えてアドリアン・フールモーをワークスノミネート、ガス・グリーンスミスとジョルダン・セルデリディスが出場する。セルデリディスはベルギーのローカルラウンド2戦でプーマRally1を走らせているが、初挑戦のサファリがWRCでのRally1デビューとなる。

 WRC2には10台がエントリー、選手権を争うトップドライバーはカイエタン・カイエタノヴィッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)がサファリ初挑戦となり、昨年、アクシデントで優勝を逃したベテランのマルティン・プロコップ(シュコダ・ファビアRally2エボ)と勝利を争うことになりそうだ。また、WRC2レギュラーメンバーのショーン・ジョンストン(シトロエンC3 Rally2)のほか3度のAPRCチャンピオンのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)も侮れない存在になりそうだ。

 そのほかは地元からのエントリーとなるが、今季のケニア選手権で4連勝中のカラン・パテル(フォード・フィエスタR5)のほか、女性のコドライバーとして初のWRCウィナーに輝いているファブリツィア・ポンスをコドライバーに迎えたピエロ・カノッビオ(ヒョンデi20 R5)も注目の存在だ。