WRC2016/07/22

2017年モンテカルロは85%が新しいステージに

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 2017年の世界ラリー選手権(WRC)の開幕となるラリー・モンテカルロは、ルートをがらりと一変して新世代WRカーによる新たな時代の到来を告げることになる。

 ラリー・モンテカルロを主催するモナコ自動車クラブ(ACM)は、このほど第85回ラリー・モンテカルロの4日間にわたる16SS/360.59kmのアイテナリーを発表した。イベントの85%以上が今シーズンと比べて新しいステージで行われ、例年は土曜日のハイライトとして行われてきたシステロン〜トアールも今年は姿を消すことになった。

 2017年イベントのホストタウンはこれまでと同様にフレンチアルプスの麓のギャップとなり、水曜日にシェイクダウンが行われたあとクルーたちはモナコへと移動することになる。

 新世代のクルマにゆっくり慣らしていこうと考えるドライバーたちにとってはその期待は裏切られ、木曜日の初日は、わずか2SSながら46.61kmというタフなナイトステージが待ち受けている。木曜日の夜、モナコのカジノ前広場でセレモニアル・スタートが行われたあと、アルプ・デ・オートプロバンスからオートザルプへと移動しながら行われる2つのナイトステージ、アントルヴォー〜ヴァル・ド・シャルヴァーニュ〜ユブレイユ(21.25km)とベイヨン〜ブレジエ(25.36km)という長い2つのステージを走ったあと、クルーたちがギャップのパルクフェルメへと入るのは深夜となる。

 金曜日は、ギャップ北部エリアで行われるアニエール・アン・デヴォリュイ〜ル・モティ(24.53km)、アスプル・レ・コール〜シャイヨール(38.34km)、サン・レジェ・レ・メレーズ〜ラ・バティ・ヌーヴ(16.83km)の新しい3ステージをギャップのサービスを挟んで2回ループする6SS/160.40kmの一日となる。

 土曜日はギャップの南西エリアではお馴染みのステージでの5SS/121.10kmが行われる。ラルディエ・エ・ヴァロンサ〜オーズ(31.15km)、ラ・バティ・モンサレオン〜フェイ(16.72km)の2ステージをギャップのサービスを挟んで2回ループ、さらに木曜日に行われたベイヨン〜ブレジエの2回目の走行が行われたあと、このラリー最後のサービスがギャップで行われる。その後、クルーたちは最後のオーバーナイト・ホルトがあるモナコに向けて240kmという長いロードセクションを移動する。

 日曜日の最終日はノーサービスの一日となり、モナコ港沿いでの日曜日朝のサービスは行われず、朝に設けられるタイヤフィッティングゾーンでのタイヤ交換が許されるのみとなる。リュセラム〜コル・サン・ロック(5.56km)、チュリニ峠を駆け抜けるラ・ボレーヌ・ヴェジュビー〜ペイラ・カヴァ(21.36km)を走ったあと、2回目のリュセラム〜コル・サン・ロックが最後のパワーステージとして行われる。