RallyCross2018/04/14

2018年世界ラリークロス選手権、今週末開幕

(c)fiaworldrallycross.com

 2018年FIA世界ラリークロス選手権は今週末4月14〜15日に開催される世界RXカタルーニャ-バルセロナのイベントで開幕を迎え、全12戦で争われる今シーズンの戦いの火蓋が切って落とされる。

 世界RXドライバーズ選手権タイトルを目指してレギュラー参戦する15台のスーパーカーがエントリーする今シーズン、昨年王者のヨハン・クリストファーソンにとってもタイトル防衛に向けてレベルの高いチャレンジャーたちからの新たな挑戦が待ち受ける。

 今年も再び世界RX開幕の舞台となったサーキット・デ・バルセロナ-カタルーニャは、ドライバーにとって手応えのある挑戦であると同じくらい観客にとってスリリングで見応えのあるハイスピード・コーナーと起伏に富んだセクションが有名なコースだ。F1やMotoGPも開催されるこのサーキットでさらにレースを面白くしているのは、これまでのシーズンでも名場面を演出してきた、ドライバーたちが平行するオフキャンバーのトラックセクションを走るジョーカーラップのシーケンスだ。

 今年のイベントに先だってスタートラインの位置が変更され、第1コーナーが、オープンなセクションに向かう左に曲がるのヒルクライムとなっている。ジョーカーラップが中盤のセクションに設定されたことでレーズ戦略が変わってくる可能性がある。

 レギュラー・シーズンを戦うスーパーカーのエントラントの筆頭となるのがスウェーデンのクリストファーソンで、彼はPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンチームを率いるチームメイトで2度の世界王者を獲得しているペター・ソルベルグとともに、ドライバー、チーム双方のタイトル・キープを目指すマニュファクチュアラーによって2018年仕様に修正されたVWポロRスーパーカーを駆る。

 EKSアウディスポーツは、昨年のカタルーニャ-バルセロナの勝者でもあるマティアス・エクストロームと新たに契約したアンドレアス・バックルドの二人が走らせる真新しいアウディS1 EKS RXクワトロでスタートラインに立つ。その一方でワークスとしてプジョーの正式参戦によりチーム名が改められたチーム・プジョー・トタルの2018年向けたニューマシン、プジョー208 WRXはマニュファクチュアラーのコミットメントを反映したものとなり、セバスチャン・ローブとティミー・ハンセンがチャレンジの先導していく。

 オルスベルグMSEは、ケヴィン・エリクソンとロビン・ラーソンが最新スペックのフォード・フィエスタSTスーパーカー2台を走らせる。マーカス・グロンホルムが率いるGRXタネコはニクラス・グロンホルムとともにさらにティムール・ティメルジャノフをチームに加え、新たに製作されたヒュンダイi20スーパーカーを2台準備している。

 世界RXバルセロナではGCコンペティションから、プロドライブが開発を手がけたルノー・メガーヌRS RXの実戦デビューが予定されており、ゲラン・シシェリとジェローム・グロセット-ジャナンがドライブする。

 ケヴィン・ハンセン(チーム・プジョー・トタル)、ヤニス・バウマニス(チームSTARD)、そしてグレゴアル・ドゥモスティエ(セバスチャン・ローブ・レーシング)は個人のレギュラー・エントラントとしてドライバーズ・タイトル争いに参戦する。

 15名のレギュラー世界RXドライバーとともに、世界RXカタルーニャ-バルセロナにはスポット参戦で2名がエントリーしている。