WRC2020/10/10

2021年WRCカレンダーが発表、ジャパンは最終戦

(c)Toyota

 ワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は全12戦からなる2021年の世界ラリー選手権カレンダーを承認した。新型コロナウイルスの影響から今季の開催を見送ったラリー・ジャパンが11月の最終戦として開催されることになるが、長年にわたって確固たるポジションを築いてきたヨーロッパ圏外イベントが来季のカレンダーから消えることになった。

 ラリー・メキシコとともに40回目の開催が計画されたラリー・アルゼンチンも来季には開催されないほか、復帰が予定されていたラリー・オーストラリアも今季の開催を見送ったラリー・ニュージーランドも選ばれることなく、今季同様にカレンダーからはオセアニア・ラウンドのないシーズンとなる。

 2021年シーズンはラリー・モンテカルロから始まり、第2戦のラリー・スウェーデンが開催されたあと、今季の昇格も噂されたラリー・クロアチアが第3戦として初めてカレンダー入りを果たし、ターマック戦として開催される。

 その後、第4戦ラリー・デ・ポルトガル、第5戦ラリー・イタリア・サルディニアと6月前半までのイベントがすべてヨーロッパで開催されたあと、WRCはアフリカへと舞台を移し、サファリ・ラリー・ケニアが6月末に第6戦として待望の復活を遂げることになる。

 その後、今季初開催に成功したラリー・エストニアが第7戦としてふたたびカレンダーに残り、2週間後の第8戦ラリー・フィンランド、第9戦ラリーGBと続き、政情不安のために今季開催を諦めたラリー・チリが春から9月へと時季をずらして第10戦として行われる。

 7ラウンド続けてグラベルラウンドが行われたあと、ヨーロッパラウンドの最終戦として10月に行われる第11戦ラリー・デ・エスパーニャ、第12戦として11月11〜14日に行われるラリー・ジャパンのターマック連戦でシーズンはフィナーレを迎えることになる。

■WRC 2021カレンダー
ラリー・モンテカルロ(1月21-24日)
ラリー・スウェーデン(2月11-14日)
ラリー・クロアチア(4月22-25日)
ラリー・デ・ポルトガル(5月19-23日)
ラリー・イタリア・サルディニア(6月3-6日)
サファリ・ラリー・ケニア(6月24-27日)
ラリー・エストニア(7月15-18日)
ラリー・フィンランド(7月29日-8月1日)
ラリー・グレートブリテン(8月19-22日)
ラリー・チリ(9月9-12日)
ラリー・デ・エスパーニャ(10月14-17日)
ラリー・ジャパン(11月11-14日)

 なお、WMSCでは、トルコ、ラトビア、ベルギー、アルゼンチン、ギリシャのアクロポリス、イタリアのモンツァで開催されるイベントについて、新型コロナウイルスの影響による
「不測の事態に備えたイベント」としてリザーブとすると発表されている。