WRC2019/06/15

2022年からWRCにハイブリッドWRカーの導入が決定

(c)FIA

 14日にパリで行われたワールド・モータースポーツ・カウンシル(MWSC)は、2022年から世界ラリー選手権にハイブリッドWRカーの導入を正式に承認するとともに、マニュファクチャラーは生産車のボディシェルを使用できるほか、新しいWRカーサイズに基づくチューブラーフレームのプロトタイプマシンを使用することが可能となる。

 新しいハイブリッドによるWRカーのホモロゲーションは2022年から5年間にわたって有効となり、FIAによればこのマシンは最初の3年間は電気モーターとバッテリーシステムについては共通のコンポーネントとソフトウェアで構成されることになり、このマシンが街中では純粋な電力で走り、スペシャルステージでパワーブーストができるようにする補助的なハイブリッドシステムになると説明している。

 しかし、FIAは2025年からはさらなる技術的自由度をアップさせるとしており、ホモロゲーション・サイクル内において第2レベルのハイブリッドカーを導入する可能性について示唆している。マニュファクチャラーチームが自由にできる技術レベルについては最初の3年間でこのWRカーがどれだけ成功できるかどうかにかかっているようだ。

 また、これまでWRカーはBセグメントマシンがベースとなってきたが、より大きなCセグメントマシンもベースとすることが可能となり、現在のWRカーのサイズに準拠するよう規定が定められ、この制限内で車体を「拡大縮小」するオプションも設けられるという。また、プロトタイプマシンとはいえ、FIAは市販車の主要な視覚的要素をキャリーオーバーさせるための外観の定義を定めることになるようだ。