WRC2019/11/13

22歳のルベーがWRC2タイトルを獲得

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 ラリー・オーストラリアが森林火災の影響で中止になったことでヒュンダイはマニュファクチャラー・タイトルを祝福することなくこの地を去ることになったが、同じくここで世界選手権の歴史にその名を刻んだ22歳のピエール-ルイ・ルベーのことを忘れてはならない。

 父親のイヴ・ルベーがヨーロッパ選手権タイトルを獲得してから30年後、息子のピエール-ルイはFIA WRC2選手権でチャンピオンに輝き、ラリーキャリアの新しい扉を開けることに成功した。

 コルシカ島のポルトヴェッキオ出身のルベーは、故郷のツール・ド・コルスからWRC2の今季チャレンジ開始したものの、パンクで10位と散々な結果に終わっている。しかし、彼はその後、ポルトガル、サルディニアで2連勝、フィンランドの高速ステージでも土曜日の最終ステージで大きなクラッシュをするまでラリーをリード、コルシカ・スペシャリストと呼ばれた父とは異なり、あらゆる路面での速さを証明することになった。

 ウェールズ・ラリーGBでは2位に終わったものの、かつてのワールドチャンピオンであるペター・ソルベルグに抜かれたのだから勝利と同等の評価をしてもいいだろう。スペインではグラベルでリードを奪ったものの、ターマックではパンクによって4位まで順位を落としたが、選手権ではカイエタン・カイエタノヴィッチとベニート・グエラを16ポイントリードしてオーストラリアを迎えていた。

 2016年はPHスポールのシトロエンDS3 R5、2017年はMスポーツのフォード・フィエスタR5、2018年はチームBRCのヒュンダイi20 R5と3年連続で異なるマシンでWRC2選手権に参戦してきたルベーは、次世代のアスリートを育成するチーム・オスカーロの支援を受け、今季は2Cコンペティションのシュコダ・ファビアR5でシーズンを戦ってきた。

「ワールド・チャンピオンだ! 2Cコンペティションチームにとって素晴らしい1年であり、今シーズンのWRC2でタイトルを獲得することができた。最初から僕をフォローしてくれたすべてのパートナーたちに感謝したい。そしてもちろん、コドライバーのビンセント(・ロンデ)にもだ。彼にはたくさん借りがあるんだ!」