Raid2021/11/30

3台のアウディRS Q e-tronがT1.U部門にエントリー

(c)Audi

 ダカール・ラリーは来年1月、2030年までにローエミッションマシンだけで競技を構成することを目指す「ダカール・フューチャー」計画の最初のステップを歩み出す。2020年のダカールは、このエネルギー転換を促進するため、FIAと共同でEVマシン、水素を燃料とするICEエンジン搭載マシン、またはハイブリッドマシンなどの代替技術マシンの開発をコンストラクターに奨励するため、「T1アルティメット(T1.U)」カテゴリーを創設、新しいチャレンジ開始する。

 ダカールが公開した2022年のイベントのエントリーリストによれば、この新しいT1.U カテゴリーには、ダカールに初挑戦するチーム・アウディ・スポーツが開発した、電動ドライブトレインを搭載したアウディRS Q e-tronが3台連なっている。RS Q e-tronは、発電のための2.0リットル直列4気筒TFSIエンジンを搭載し、電動モーターユニットのアウディMGU05とアウディ・スポーツが開発した高電圧バッテリーを組み合わせるハイブリッド方式をもつ。ダカールの昨年王者のステファン・ペテランセル、カルロス・サインツ、マティアス・エクストロームが、4輪カテゴリーへの96台のエントリーをリードする。

 トヨタGAZOOレーシングは、3度の優勝経験を持つナッサー・アル‐アッティーヤ、ジニール・ド・ヴィリエ、ヘンク・ラテガン、シャミア・ヴァリアワの4名が、アップグレードされたGR DKRハイラックスT1+を駆る。

 また、X-レイドMINIからはダカール経験豊富なヤクブ・プツィゴンスキーがMINI JCWバギーを駆る。

 2022年のイベントでは、アウディの電気ハイブリッドに加えて、代替燃料マシンも重要な役割を果たす。ゲラン・シシェリのGCKコンペティションはバイオ燃料を使用する新しいGCKサンダーをダカールでデビューさせる。

 プロドライブのバーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)は、バイオ燃料を使用してBRXハンターT1+を走らせる。BRXは、9度のWRC王者に輝いたセバスチャン・ローブと新しいコドライバーのファビアン・ルルカンがチームを率い、ナニ・ローマとオルランド・テラノバがチームメイトとなる。