WORLDWIDE2017/07/13

4度のアルゼンチン王者マルコス・リガトが引退へ

(c)Tango Rally team

 過去4度アルゼンチン・チャンピオンに輝いているマルコス・リガトが今シーズンをもって引退することを明らかにした。

 今年の11月に40歳になるリガトは、2000年にアルゼンチン選手権で2位になったあと、自身のタンゴ・ラリーチームを結成して2001年から2006年までPWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)に挑戦、2001年のラリー・フィンランドでPWRC優勝、2005年にはアルゼンチン選手権で初の王座を獲得するとともにPWRCでもシリーズ3位となっている。

 リガトは2007年から2010年まではアルゼンチン選手権に集中するも2度目のタイトルはならず、世界タイトルの獲得を夢見て2012年にはふたたびPWRCに挑んだものの、惜しくもメキシコのベニート・グエラにタイトルを奪われてシーズン2位となっている。

 彼は2013年のシーズン途中からPWRCに見切りをつけてアルゼンチン選手権に完全に集中、シボレー・アジャイルMRを駆って2014、2015、2016年に母国王座を3連覇している。WRCでは2001年サファリと2016年アルゼンチンの7位がキャリア最上位となった。

 リガトはいまや、自身が王座を狙うだけでなく、4台体制でアルゼンチン選手権を戦うトップチームに成長したタンゴ・ラリーチームを率いるボスとしての顔をもち、今季の残りは自身の後継者を見つけ出すことを何よりの目標に掲げている。 

「私のいまの目標は、タンゴ・ラリーチームを今シーズンも素晴らしい結果に導き、そしてシーズン末にはチームを率いるのにふさわしいドライバーを見つけることだ。僕がラリーを続けることは困難になるだろうが、チームとしてラリーを続けるよ」

 リガトは今季のアルゼンチン選手権では開幕戦と第4戦の2戦で勝利を飾っているものの、先週末のラリー・デ・サンファンでラジエータを壊してリタイアとなり、選手権で2位に後退したものの、彼のチームから出場した25歳のルチアノ・プレートがキャリア2勝目を飾っている。