APRC2017/05/26

9年ぶりAPRCキャンベラが今週末開催

(c)Skoda

 2017年アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第2戦ナショナル・キャピタル・ラリーがオーストラリアのキャンベラをベースに今週末の26〜28日に開催される。
 
 APRCのオーストラリア・ラウンドは、8年にわたってクイーンズランド州で開催されていたが、2017年はかつてAPRCの舞台となっていたキャンベラに復帰し、どのドライバーにとっても初めてのルートを走ることとなる。
 
 4月下旬にニュージーランドで開催されたAPRCの開幕ラウンドでは、1-2フィニッシュを獲得したチームMRFのガウラブ・ギルとオーレ・クリスチャン・ヴェイビーにとっても新しい挑戦が待っている。

 インド出身のギルは現在、昨年の開幕ラウンドからAPRCを7連続優勝しており、新しいシュコダ・ファビアR5とも完全に波長が合った状態だ。彼とベルギー出身のコドライバーであるステファン・プレボはニュージーランドでも大活躍を見せたが、今週末もその好調を維持するつもりだ。
 
 いっぽう、急激な成長を続ける20歳のノルウェー出身のヴェイビーにとっては、このラリーは登竜門の一つとなる。彼はすでに世界ラリー選手権のWRC2カテゴリーで5位以内に2回入賞する活躍を見せている。
 
 両ドライバーは水曜日の朝にキャンベラ近郊で行われたテストセッションを成功裏に終え、一晩の大雨の後、それぞれマシンの良いセットアップを見つけた。ギルは1番手の出走順、ヴェイビーは3番手で出走する。

「彼らのどちらも前にこのイベントを走ったことがないので、ラリーはガウラブとオレの間で激しい戦いとなるだろう」とチームMRF代表のレーン・ヒーナンは語った。

「キャンベラは、特にステージの2回目の走行でステージが荒れやすく、マシンにとって厳しいイベントと評判だ。どちらのドライバーにとっても、最高スピードと守りのスピードの間の適度なバランスを見つけることが試練となるだろう。素晴らしい戦いとなることは間違いない」

 チームMRFの2日間の最大のライバルは、MパートABの三菱ミラージュAP4を駆るフィンランドのヤリ・ケトマーと開幕戦で表彰台に立った英国ナショナルカップチャンピオンのロバート・ブルームベリとなると見られているが、三菱ランサーエボリューションXで出場を予定していたニュージーランドのマイケル・ヤングは水曜日のテストでクラッシュ、マシンのダメージが大きく出場を断念することになった。
 
 日本からは高橋冬彦(スバル・インプレッサWRX STI)、伊藤暁(三菱ランサーエボリューションX)、増村淳(三菱ランサーエボリューションX)が出場する。
 
 今週末の天気は、朝は曇るものの、後に晴れて青い空が見え、最高気温は15度前後となることが予想されており、絶好のコンディションでスタートを迎えることになりそうだ。
 
 ナショナル・キャピタル・ラリーは14のステージで構成されており、土曜日のレグ1は8SS/111.48kmを競い、日曜日のレグ2は6SS/120.92kmを争う。