WRC2020/11/27

ACIラリー・モンツァに95台がエントリー

(c)Toyota

 12月4〜6日に開催される2020年世界ラリー選手権最終戦ACIラリー・モンツァは初開催にもかかわらず95台のエントリーが集っている。
 
 新世代WRカーは11台がエントリーしている。トヨタGAZOOレーシングWRTは4台のヤリスWRCを投入、選手権リーダーのエルフィン・エヴァンス、14ポイント差で選手権2位につけるセバスチャン・オジエ、カッレ・ロヴァンペラの3台をマニュファクチャラーノミネート、そして勝田貴元が4台目のヤリスWRCを駆って今季5戦目の参戦を果たす。

 トヨタに7ポイント差をつけてマニュファクチャラー選手権をリードするヒュンダイ・モータースポーツも4台のヒュンダイi20クーペWRCを投入する。24ポイント差の選手権3位のティエリー・ヌーヴィル、28ポイント差の4位につけるオイット・タナクともにわずかながら逆転タイトルの可能性を残している。また、二人のエースに加え、前戦サルディニアで勝利を飾ったダニエル・ソルドがサードドライバーとして起用されたほか、ヒュンダイ2Cコンペティションからオーレ・クリスチャン・ヴェイビーがマニュファクチャラー・エントリー、初のWRカーでの戦いに挑む。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは3台のフォード・フィエスタWRCを投入、テーム・スニネン、エサペッカ・ラッピ、ガス・グリーンスミスというおなじみのメンバーで最終戦に立ち向かう。

 WRC2選手権(昨年のWRC2プロ選手権)には4台がエントリー、すでにチーズムタイトルを確定したTOKスポーツはポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアRally2エボ)とベテランのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアRally2エボ)をエントリー、選手権2位につけるPHスポールのマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 R5)、Mスポーツ・フォードからはアドリアン・フォーモー(フォード・フィエスタRally2)が出場する。

 プライベーターのためのWRC3選手権(昨年までのWRC2選手権)には13台のR5/Rally2マシンがエントリーしている。選手権をリードするのは、先週末にイタリア・グラベル選手権のチャンピオンに輝いた20歳のマルコ・ブラシア(シトロエンC3 R5)、2ポイント差で選手権2位につけるヤリ・フットゥネン(ヒュンダイi20 R5)、15ポイント差の3位で続くカイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、そして27ポイント差の4位につけるオリヴァー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRally2エボ)らのタイトル争いとともに、1年ぶりのWRC登場を果たすアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)にも注目したいところだ。

 そのほかにも元シトロエン・レーシングのステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 R5)が1年ぶりにWRC参戦し、2度のワールドチャンピオンであるマーカス・グロンホルムを父にもつニクラス・グロンホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)がWRCデビューを果たすことになっている。

 ジュニアWRC選手権には6台のフォード・フィエスタRally4が出場、選手権リーダーのマルティンシュ・セスクス、トム・クリステンソン、サミ・パヤリによるタイトル争いもここで決着することになる。