WRC2020/11/06

ACIラリー・モンツァのアイテナリーが発表

(c)ACI Rally Monza

 ACIラリー・モンツァを主催するイタリア自動車クラブ(ACI)は、北イタリアのミラノ近郊にあるオートドロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(モンツァ・サーキット)をベースに12月4〜6日に行われる今季の世界ラリー選手権最終ラウンドのアイテナリーを発表した。

 ACIラリー・モンツァは、イタリアにおけるモータースポーツシーズンを締め括るイベントとしてモンツァ・サーキットで開催されてきたモンツァ・ラリーショーで使用されるコースを基本的には踏襲しているが、土曜日のレグ2にはベルガモ県の一般道を閉鎖して使用するスペシャルステージを追加し、サーキット+ラリーステージのミックスイベントとして16SS/239.35kmのルートが計画されている。

 モンツァ・サーキットのコースは、F1イタリアGPが開催されるGPコースとともにバンクをもつ旧オーバルコースやサーキット施設内の道路などを組み合わせていくつかのバリエーションのあるコースを設定、サーキットのパドックがサービスパークとして使用されるというWRCでも珍しいスタイルのイベントとして開催されることになる。

 シェイクダウンは12月4日木曜日の朝10時から行われるモンツァ・サーキット(4.00km)となり、13時55分にサーキットのパドック・ウォーキングエリアに設けられたスタートランプでのスタートセレモニーのあと、グランドスタンド前に設けられるテクニカルなスーパーSSモンツァ・キング・オブ・ショー(2.02km)で開幕、初日はこの1ステージのみとなる。

 5日金曜日はモンツァ・サーキットとその周辺施設のコースを使用した5SS/68.99kmの1日となる。13.29kmのステージAを2回走行、16.04kmのステージBを2回走行したあと、10.33kmのステージCグランプリがこの日の最終ステージとなる。各ステージごとに15分のフレキシ・サービスが行われ、最終ステージのあとのみ45分間のサービスが認められている。

 5日土曜日はサーキットを離れて、モンツァの北東に位置するベルガモ県の山岳ステージが舞台となる。セルヴィーノ(26.39km)、ジェローサ(11.31km)、コスタ・ヴァッレ・イマーニャ(22.13km)のあとサーキットでの40分間のサービスが行われ、ふたたび朝と同じ3ステージをループ、さらに前日と同じくCグランプリ(10.33km)がこの日の最後のステージとして行われる。7SS/129.99kmというラリー最長の1日となる。

 6日日曜日は4SS/40.37kmという短い最終日となる。最終日はステージCグランプリ(10.33km)の3回目の走行で幕を開ける。そのあと15.02kmのステージDの2回の走行が計画されており、2回目が週末を締めくくるパワーステージとなる。この日も各ステージごとに15分のフレキシ・サービスが予定されている。

 なお、モンツァ・サーキットで行われるステージAからDまでの4ステージについては仮称となり、スポンサーが確定したあとで正式なステージ名が発表されることになる。