APRC2020/06/20

APRCカレンダーが改訂、ファイナル参加資格が緩和

(c)APRC

 2020年のアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)は、新型コロナウイルスのパンデミックの流行によってこの週末までにAPRCカップ・ラウンドが3戦延期になっているため、19日に行われたFIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)はAPRCファイナル・ラウンドへの参加資格基準を引き下げることを承認するとともに新たなカレンダーを発表した。

 APRCファイナルへの出場資格は、これまではAPRCパシフィック・カップあるいはAPRCアジア・カップの最低2戦に出場することが条件だったが、新たにASN がシリーズファイナルに参加する選手を指名できるようにワイルドカードシステムが導入された。ファイナルの勝者が、昨年と同様にAPRCチャンピオンとなる。

 2020年のAPRCアジア・カップについては9月に開催予定だったラリー北海道はカレンダーから外れることが正式に承認されたほか、7月にインドネシアで開催予定だったメダン・ラリーもキャンセルとなり、10月のラリー・チャイナ・ロンユーはそのままの日程で計画されるほか、3月から6月へと日程変更となったサウス・インド・ラリーも日程未定ながらアジア・カップ・カレンダーに残されている。

 APRCパシフィック・カップは、ニュージーランドで4月に予定されていたオタゴ・ラリーと5月のインターナショナル・ラリー・ワンガレイが相次いで延期となっていたが、オタゴ・ラリーはけっきょくキャンセルとなり、インターナショナル・ラリー・ワンガレイはシーズン後半で日程待ちの状況となっている。またオーストラリアで6月に予定されたラリー・タスマニアの代わりとして10月のラリー・アデレードがパシフィック・カップで開催されることになり、最終戦のラリー・コフスハーバーは当初の予定どおりにAPRCファイナルを兼ねて開催される。

 2020年のAPRCカレンダーは、ASNの合意と承認を条件として以下のとおり改訂されている。

■2020年APRCカレンダー改訂版
・APRCアジア・カップ
10/16-18 ラリー・ロンユー・チャイナ(中国)
TBA サウス・インド・ラリー(インド)

・APRCパシフィック・カップ
10/16-18 ラリー・アデレード(オーストラリア)
11/27-29 ラリー・コフスハーバー(オーストラリア)
TBA インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド)

・APRCファイナル
11/27-29 ラリー・コフスハーバー(オーストラリア)