チームMRFシュコダから参戦中のガウラブ・ギルは、今週末の北海道でFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)のリードを広げたい考えだ。
インド出身のギルはこれまでの3ラウンドを終えて、現在、チームメイトでドイツ出身のファビアン・クライムに対して29ポイントをリードしている。
ギルは、レギュラー・コドライバーのグレン・マクニールが新井大貴とピレリ・ラリー・タンペレに出場するため、ラリー北海道に向けて新しいコドライバーとして2012年にAPRCチャンピオン・コドライバーになったステファン・プレボを迎えることになった。
ギルは昨年のラリー北海道ではリタイアとなったが、しかし、2016年はこれまでに参戦した3つのイベントすべてを勝利し、絶好調でお気に入りのラリーをスタートする。
「僕たちにとって今シーズンはこれまでパーフェクトに進んでいる」とギルは語った。
「僕たちはファビアンに対して少しばかりのリードを築くことができた。僕たちはこのリードを広げたいが、しかし、ファビアンは速いので、それは簡単ではないだろう」
今年のAPRCのすべてのラウンド同様、クライムとコドライバーのフランク・クリスチャンは、初めてラリー北海道を走ることになる。
二人はこれまで新しいステージへの高い適応能力を示しているため、ここでもチームメイトとの激しい戦いが期待される。
「APRCは僕にとって未知の領域だが、僕はこれまでの自分のパフォーマンスや結果に満足している」とクライムは語った。彼は現在、ドイツ・ラリー選手権をリードしている。
「もちろん勝てたら素晴らしいが、しかし、ガウラブ・ギルを負かすことは難しい。それに僕と違って、彼はこのラリーを知っているからね」
チームMRF代表のレーン・ヒーナンは、ファビアン・クライムのマシンには新しいエンジンが積まれるが、そのこと以外は、彼らのファビアR5はこれまでのイベントと同じく同仕様で実行されると語った。
「今年、マシンは高速かつ信頼性が高いことを証明してきた。今週末も当然、そうならない理由はないだろう」とヒーナンは語った。
「ラリーのルートは、昨年と非常によく似ているため、ガウラブは有利になるだろう。しかし、ファビアンはこれまで新しいステージに迅速に適応してきたので、ここでも彼は速くなるはずだ」
ラリー北海道は、金曜日の夜に短いスーパーSSで開幕、土曜日と日曜日の2日間で177.12km、合計16SSを競う。