APRC2017/06/02

APRCチャイナ、来季開催にむけて解決策を検討

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 FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)とチャイナ・ラリー・チャンイェーの主催者は、物流と輸送の問題によって、今年の張掖市でのAPRCイベントを中止せざるを得なくなった。イベントは当初、7月7〜9日にかけて予定されていた。

 しかし、チャイナ・ラリー・チャンイェーの開催日程が8〜10日に一日ズレたことによって、APRCチームの輸送用コンテナのスケジュールに大きな影響を与え、次のAPRCイベントであるマレーシアに間に合わない可能性が高まった。両方のイベントを開催の危険に晒すことを避けるため、今年の中国ラウンドは中止し、2018年に向けて解決策に取り組むことが決定された。
 
 APRC会長のヴィッキー・チャンドクは、次のように語った。

「我々全員が、それを問題の解決のために非常に努力したが、物流の問題はチャイナ・ラリーだけでなくマレーシア・ラウンドにも非常に重大な脅威となった。そういった状況だったために、我々はFIAに2017年の中国ラウンドを中止することを推奨した。我々は2018年のラリーが適切な物流計画の下で開催されるように一致団結して努力する」

 中国自動車モーターサイクル・スポーツ連盟のワン・フーピン副会長は、将来のために解決策を見つける必要性を強調した。

「我々全員が2017年のAPRCの中国ラウンドを守るために力を尽くしたが、それによってマレーシア・ラウンドにリスクが押し付けられることはあってはならない。私は輸送の難しさを完全に理解している。今後は2018年のために何ができるかを実際に検討する必要がある」

 張掖市のイベントはAPRCのカレンダーを外れたものの、チャイナ・ラリー選手権のラウンドとして開催される予定だ。一方、2017年のAPRCのラウンドは、中国ラウンドの中止によって、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、日本、インドの5戦のカレンダーとなった。

 8月11日から13日にかけて開催されるAPRC次戦のマレーシア・ラリーは、ラリー・オブ・ジョホールという新しい名称で開催されることが発表になっている。