APRC2017/11/26

APRC連覇にむけてギルがインドを独走

(c)Skoda

 2017年アジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)最終戦のコーヒーデイ・インディア・ラリー・オブ・チクマガルルは、チームMRFシュコダのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)がレグ1を終えてチームメイトのオーレ・クリスチャン・ヴェイビーに対して16分という大きなリードをつけて2年連続3度目となるAPRCタイトルに大きく近づいている。

 インディア・ラリーは金曜日の夜に行われたスーパーSSで開幕、選手権リーダーのギルが0.2秒差ながらラリーをリード、6ポイント差でチームメイトを追い掛けるヴェイビーが2位で続く展開でスタート、土曜日から二人による激しい戦いが始まるかに見えた。しかし、ヴェイビーはSS2でオフした際に駆動系に問題を抱えることになってしまう。後輪駆動となり、3速ギヤにスタックしたマシンで、彼は6つのステージを耐えることになったため、朝のループを終えてチクマガルルのサービスに戻った時点で16分の大差をつけられてしまった。

「今日の最初のステージで異音が聞こえてフロントの駆動を失ってしまった。さらに難しいことに3速ギヤにスタックしてしまい、コドライバーのスティグ(・ルーネ・シャーモエン)がハンドブレーキを操作しなければならなかった。それでも数回はスピンしたよ」とヴェイビーは語った。

 レーストルクエンジニアとシュコダ・モータースポーツのメカニックは必死の作業を行い、トランスミッション、クラッチ、エアフィルター、フロントサスペンションの交換を20分の作業で完了、ヴェイビーは午後のループに向かうも、ギルから17分46.1秒遅れの3位で初日を終えることになった。

 ギルはレグ1を終えて2年連続勝利にむけて十分なリードを得たとはいえ、日曜日を着実にフィニッシュする必要があると自分に言い聞かせていた。

「チームメイトとの戦いを楽しみにしていたが、ステージは信じられないくらいに滑りやすくまるでボールベアリングの上をドライブしているようだった。それでもMRFタイヤは良いグリップを提供し、はるかに自信を持ってコーナーを攻撃することができたよ。土曜日を終えて大きくリードしているが、私の目指しているのは、最終日もトラブルなくゴールすることだ。全体としては土曜日には非常に満足している」とギルは語っている。

 15分21秒差の2位には、地元のPGアヒラシュ(スバル・インプレッサWRX STI)が続いており、フォルクスワーゲン・インドのポロR2を駆って出場したマイケル・ヤングは、SS6でクラッシュ、燃料漏れなどの問題によってリタイアに追い込まれている。

 最終日は4SS/64kmが残されており、ゴールのチクマガルルには15時のフィニッシュが予定されている。