Raid2021/07/30

BRXが2022年ダカールマシンを発表

(c)BRX

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 バーレーン・レイド・エクストリームは、2022年にサウジアラビアで開催されるダカールに出場するためのBRXハンターT1+(写真右)を公開した。

 2輪と4輪のパワーバランスを取ることを目的とした新しいT1+レギュレーションに基づき製造された新しいBRXハンターT1+は、現行モデルのハンターより30cm幅を広げ、サスペンショントラベルは280mmから350mmに拡大されている。また、17インチのホイールと37インチのタイヤを採用している。

 BRXハンターT1+は、トランスミッション、サスペンション、ボディワークを大幅に変更し、あらゆる面で進化を遂げている。フォードが供給するV6 3.5リッターツインターボエンジンンはそのままだが、400bhpのパワーと70kg-mのトルクは、改良された駆動系、ディファレンシャル、ドライブシャフトを介してホイールに送られる。

 さらに、T1+にはより大きなフロントガラスが装備され、電動ジャッキのポンプが改良されてホイール交換のプロセスが迅速化される。

 BRXチーム代表のガス・ベテリは次のように語った。「バギーと4輪駆動のT1マシンとのレギュレーションの違いにより、大きなタイヤがラフな道で有利になっていたことを主催者が解決してくれたことを非常に嬉しく思う」

「私たちは、今年のデビュー戦で多くのことを学び、そのすべてをクルマの改良に注ぎ込み、新しいハンターT1+は大きく前進したと信じている。我々は1月にサウジアラビアに戻り、勝利を目指してチャレンジすることを楽しみにしている」

 現行マシンのハンターT1にとって最後の舞台となるバハ・エスパーニャ・アラゴンが先週末に行われ、セバスチャン・ローブが11ステージ中8ステージを勝利し、圧倒的な強さを見せつけたが、最終ステージで11分近くかかるトラブルが発生し、ローブと新しいコドライバーのファビアン・ルルカンは1位から7位に後退した。

 ハンターT1+の1号車は現在、英国のプロドライブ本社で製作されており、9月に初走行を行う予定となっている。プロドライブによれば、マシンはファクトリードライバーのローブとナニ・ロマだけでなく、カスタマーにも提供される予定だとしている。