WRC2019/10/30

C3 R5のホモロゲーション違反に2万ユーロ罰金

(c)Citroen

 ラリー・デ・エスパーニャのスチュワードは、先週末のイベントでWRC2プロ優勝を飾ったマッズ・オストベルグとWRC2優勝のエリック・カミリーが駆ったシトロエンC3 R5にホモロゲーション違反があったとしてそれぞれ1万ユーロ(およそ120万円)、計2万ユーロ(およそ240万円)の罰金をシトロエン・レーシングに科したことを発表した。

 ラリー後の車検においてオストベルグのC3はインタークーラーがホモロゲーションの過程で撮影された写真と一致しておらず、カミリーのC3はラジエーターがモディファイされた形跡があることから、FIAテクニカルデリゲートのジェローム・トゥケの立ち会いのもと、スチュワード・ミーティングにチーム関係者を召喚して聴き取り調査を行っている。

 オストベルグのC3のインタークーラーについて、シトロエン・レーシングはホモロゲーションの申請時ではサプライヤーを変更したと説明、ホモロゲーション書類には該当部分の写真が掲載されていないものの車両に搭載されていたパーツがホモロゲーションに適合したものであると説明したが、スチュワードはホモロゲーションの過程で撮影された写真と現物が一致していないのは品質管理プロセスに起因するシトロエンのエラーと結論付けて1万ユーロの罰金を科すことを決定した。

 また、カミリーのC3について、このマシンをプリペアしたチーム・サンテロックのマネージャーは、以前にアクシデントに遭った際に車両を修理するためにラジエーターを含む新しいパーツを注文したが、所定の位置に収めるためにはラジエーターのモディファイが必要になったと説明、スチュワードは、このラジエーターがホモロゲーション・フォームに準拠するようにどのように修正すべきかについての正確な指示が行われなかったとして、こちらについてもシトロエン・レーシングに1万ユーロの罰金を科している。