WRC2017/10/23

DMACK、エヴァンスとともにWRC初勝利を目指す

(c)DMACK

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 DMACKタイヤは、今週末のウェールズ・ラリーGBにおいてエルフィン・エヴァンスとダニエル・バリットとともに悲願の世界ラリー選手権初優勝を目指す。DMACKは前戦ラリー・デ・エスパーニャにおいて新しいDMG+22グラベルタイヤを投入しており、マネージングディレクターを務めるディック・コーマックは今週末のラリーGBでは新しいソフトコンパウンドのGS84タイヤが世界最高のパフォーマンスを発揮できると確信している。

 DMACKのソフトコンパウンドは、ウェットやスリッパリーな路面における性能で名高く、昨年それらを使用したオット・タナクはラリーGBで12回のステージ勝利を獲得し、総合2位でラリーを終えた。さらにエヴァンスは今年、変化する路面やグリップレベルにうまく対処できるよう新たに開発されたDMG+22と呼ばれる新しいオープン・トレッドパターンのメリットも享受することになる。

 ウェールズの中部および北部をベースとするイベントは、路面の変化が常に大きな課題となる。ステージはグリップが弱く、雨、風、霧に見舞われることも多く、天候によってはさらに困難となる。その上、ドライバーは長時間にわたってサービスを利用できない。週末を通してミッド・レグ・サービスは1つしか置かれず、土曜日に今季最長の110kmのループに挑まなくてはならない。

 スリッパリーな路面では、タイヤトレッドのコンパウンドからのグリップが重要となる。DMG+22は低い気温下におけるウェットなグラベルや汚れたグラベルステージの2回目の走行でのパフォーマンスが期待されている。

 DMACKのマネージングディレクターを務めるコーマックは今年のラリーGBでもDMACKが優勝争いをできることを確信している。

「昨年、我々とオット(・タナク)は、ラリーGBで強力なパフォーマンスを見せることができた。我々は最近、エルフィンとすべてのDMACKユーザーがホームイベントで最高の結果を得られるようジョーカーを使用したし、今年のイベントでもきっと素晴らしい結果になるものと確信しているよ」

 イギリスで製造されるDMACKタイヤは、そのホームイベントともいえるイギリス選手権において、ミシュラン、ピレリとの三つ巴となった選手権争いを制してキース・クローニンのドライブで今年のタイトルに輝いている。

「今週末のラリーGBではエルフィンとともに非常に多くのWRC2ドライバーとプライベーターたちがDMACKを使用する予定だ。今季のイギリス選手権で我々のタイヤが非常にうまく機能していることを認識し、DMACKをGBの選択肢として選んでくれたことは素晴らしいことだ」

 ウェールズ出身のエヴァンスにとってラリーGBは地元ドルゲッロウの近くを走るステージもあるまさしくホームイベントとなるが、彼は自身のためだけではなく、Mスポーツ・ワールドラリーチームのチームのマニュファクチャラータイトルを決める重要な一戦に臨むことになる。

「ウェールズ・ラリーGBは僕のホームイベントになるので、いつもウェールズのファンたちの熱い応援にサポートに支えられていることを実感するよ。雨によって路面が泥だらけになれば、ラリーは誰にとってもさらに難しくなる。僕らにとっては母国ラウンドでいい結果を出せるチャンスがあると信じているが、それとともにチームの選手権のために貢献できることを信じている」とエヴァンスは語っている。