ERC2017/03/26

ERC、いよいよ今週末のラリー・アソーレスで開幕

(c)ERC

 2017年ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)開幕戦ラリー・アソーレスは、28台のR5マシンを含む全56台のエントリーを集めて3月30日〜4月1日に行われる。

 アソーレス諸島のサン・ミゲル島を舞台に行われるラリー・アソーレスが初めて開催されたのは1965年、そして最初にERCのカレンダー入りしたのが1992年だ。4年前に再びERCに復活したラリー・アソーレスは、火山湖の縁を走るセテ・シダーデスのステージなど壮観で美しい景色が特徴だ。

 2年連続でERC王者に輝いたカイエタノビッチは、これまで今季のプログラムを発表していなかったため、ラリー・アソーレスへの参戦が懸念されてきたが、LOTOSラリーチームのフォード・フィエスタR5でエントリーしてきた。

 カーナンバー1のカイエタノビッチに続き、カーナンバー2をつけて今年こそ王者に挑むロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)、昨年のアクロポリス・ラリーほか3勝を挙げたラルフス・シルマチス(シュコダ・ファビアR5)のほか、地元ポルトガルのリカルド・モウラ(シュコダ・ファビアR5)が優勝争いの有力メンバーになりそうだ。

 また、ERCをグループR5マシンで戦う、28歳以下のドライバーを対象にしたU28カテゴリーには、ERCジュニア・チャンピオンのマリヤン・グリーベル(シュコダ・ファビアR5)、プジョー・ラリーアカデミーのプジョー208T16 R5を駆るホセ・スアレスとホセ・マリア・ロペス、ラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)、カストロール・フォード・チーム・トルコのムラート・ボスタンジ(フォード・フィエスタR5)など9台が登録している。

 また、グループR2マシンを使用する27歳以下のためのERCジュニアU27カテゴリーには10台がエントリーしてきた。2年連続してジュニア王者を輩出してきたADACオペル・ジュニア・ラリーチームは3台のオペル・アダムR2を用意、クリス・イングラムとヤリ・フットネンに加え、レッドブルの支援を受けるタマラ・モリナロをエントリーしている。また。チェコ自動車連盟の支援によるACCRチェコ・チームも3台体制でエントリーしている。