ERC2019/08/15

ERCチェコにはファビアR5エボが6台エントリー

(c)ERC

 ヨーロッパ選手権(ERC)第6戦のチェコ・ラリー・ズリーンには、シュコダの地元ラウンドだけあって最新マシンであるシュコダ・ファビアR5エボが6台もエントリー、27台のR5マシンを含む137台がエントリーするという壮大な一戦として、今週末の8月16-18日に開催される。

 チェコの首都プラハから南に300 kmの南モラヴィアの大学都市ズリーンをベースに開催されるチェコ・ラリー・ズリーンは、今年で49回目の開催を迎える。チェコ・ラリー・ズリーンのステージは、連続するアンジュレーションやでこぼこがあるターマックの路面と、いくつかのステージは森林を通る驚異的なハイスピードを特徴としており、不安定な天候がさらにステージを困難にすることから、世界でもっとも難しいターマックラリーと形容されている。

 通常よりも2週間早く開催されるチェコ・ラリー・ズリーンは、ERC1とERC3の2つのジュニア選手権の最終ラウンドであると同時に、チェコ選手権の最終ラウンドとして行われる。

 チェコ・ラリー・ズリーンの本命は、なんといっても5年連続9回目の勝利を狙うシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5エボ)になると見られるが、昨年惜しくも2位となったロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 R5)との対決は今週末のハイライトになるだろう。

 さらに、選手権リーダーのルクヤヌクを6ポイント差で追い掛けるウーカシュ・ハバイ(シュコダ・ファビアR5)、昨年のERCジュニア王者のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)、ERC1ジュニアを争うクリス・イングラム(シュコダ・ファビアR5)とフィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアR5)も有力どころとなる。

 また、新井大輝にとってはこれが今季3ラウンド目のERCとなり、今回もサンテロック・ジュニアラリーチームがプリペアするシトロエンC3 R5を駆ってチームSTARDからのエントリーとなり、コドライバーはイルカ・ミノアが担当する。