ERC2020/07/16

ERCローマに42台のRally2マシンがエントリー

(c)ERC

 7月24〜26日に開催されるFIAヨーロッパ・ラリー選手権の開幕戦ラリー・ディ・ローマ・カピターレには、42台のRally2(R5)マシンを含む全87台がエントリーしたことが主催者のモータースポーツ・イタリアによって明らかとされた。

 ラリー・ディ・ローマ・カピターレのエントリーは7月8日に締め切られる予定だったが、一部のエントラントが居住する国ではイタリアへの渡航が制限される可能性があったため、クルーに渡航計画を完了するための猶予を与え、登録期限は12日まで延長されていた。

 15日に発表されたエントリーリストでは、ラリー・ディ・ローマ・カピターレには42台のRally2マシンが参戦し、そのうち29台がERCにエントリーしており、開幕戦のERC1ジュニア・カテゴリーには12台が登録している。

 カーナンバー1は昨年、このイベントで勝利しているジャンドメニコ・バッソ。今年はロラン・ラリーチームのフォルクスワーゲン・ポロGTI R5でエントリーしている。昨年のERCでは惜しくも連覇を逃したアレクセイ・ルクヤヌク(シトロエンC3 R5)がカーナンバー2、昨年のERC1ジュニア王者に輝いたACCRチェコ・ラリーチームのフィリップ・マレシュ(シュコダ・ファビアRally2エボ)がカーナンバー3となっている。

 さらには、クレイグ・ブリーンはヒュンダイi20 R5を駆ってチームMRFとともに ERC挑戦を開始するほか、昨年、18歳という史上最年少のERCウィナーとなったオリヴァー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、Mスポーツ・フォードWRTからアドリアン・フォーモウ(フォード・フィエスタR5 Mk2)、MOLレーシングチームのノルベルト・ヘルツィグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアのウンベルト・スカンドラ(ヒュンダイi20 R5)といった有力メンバーが顔を揃えている。

 サンテロック・ジュニアチームからマリヤン・グリーベル(シトロエンC3 R5)、ポールプロモーションチームのファビアン・クライム(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)という二人のドイツ・チャンピオンのほか、ポーランド王者に輝いたシュコダ・ポーランドのミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRally2エボ)も出場する。

 ERC3ジュニアには13台がエントリー、エストニア・ジュニア・チームのケン・トルンをはじめとしてフォード・フィエスタRally4が8台、デビューしたばかりのプジョー208 Rally4も7台が登録している。

 ERCコーディネータのジャン-バティスト・レイは次のように述べている。

「このような厳しい状況の中、ERCの開幕戦には24の国からエントリーがあり、ERCジュニアには25人のドライバーがエントリーし、ERCには29台のRally2マシンがエントリー、ERC史上最高のエントリーリストを発表することができたことをうれしく思う。チームやドライバーの皆さんの支援には大変感謝するとともに、FIA、マックス・レンディナ、ブルーノ・デ・ピアント、そしてモータースポーツ・イタリアの全チームが、2020年のERCシーズンの素晴らしいスタートに向けて献身的にソリューションを重視したアプローチを行ってくれたことにも感謝しなければならない」