ERC2018/03/15

ERCレディース王者モリナロ、R5でERCフル参戦へ

(c)RedBull

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権は3月8日のインターナショナル・ウーマンズ・デーに、タマラ・モリナロがR5マシンでの今季ERCへのフル参戦を発表した。女性ドライバーによるR5マシンでのERCフル参戦は史上初となる。

 イタリア出身、新進気鋭の20歳のモリナロは2017年にオペルからFIA ERCジュニアU27カテゴリーに出場、ERCレディース・トロフィーの王者に輝いている。モリナロは今季、女性ドライバーとして史上初となるR5カーでのERCフルシーズン参戦契約を交わすとともに、R5カーをドライブする若きスターたちによって争われ、その覇者には2019年WRCのヨーロッパ・ラウンドにおいてWRカーをドライブできる権利が褒美として授与されるFIAジュニアU28カテゴリーにも参戦する。

 モリナロは、世界選手権として開催されている先月のラリー・スウェーデンにてフォード・フィエスタR5で実戦デビューを飾っており、出場したRC2クラス15位でフィニッシュしている。彼女のERCジュニアU28シリーズ挑戦は3月22日〜24日に行なわれるラリー・アソーレスからスタートする。その後の参戦プログラムについての正式な確定はまだだが、イタリアのG.Carスポーツ・チームとともにERCジュニアU28シリーズ全6戦への参戦するための資金確保に取り組んでいるところだ。

「R5カーをドライブできることが超嬉しくてめちゃくちゃ興奮している、今の段階ではまだアソーレスだけしか確定していないんだけどね」と語るモリナロ。

「あんなに素晴らしいラリーに参戦するチャンスを掴めたことは本当に凄いことだし、それに、再びERCファミリーの一員として戦えることがますます嬉しい。もし残るシーズンのために必要な予算を確保することができれば、成長してく上でこれ以上にない最高の機会となるであろうERCジュニアU28への参戦を続けていきたいと思うわ」

 R5カーを走らせるということに関する挑戦についてモリナロは次のように語っている。

「私が実際経験というところで、この大きな一歩を踏み出すための準備が十分なのかどうか、それを知り得るのは難しいかもしれない、なぜなら私はこの機会をクルマの所有者の方からいただいたわけ、それに『no!』と答えるのは馬鹿げている。どうであれ、このクルマをドライブするのは本当に楽しくなりそうだし、学んでいくための大きなチャンスになるということ。私は本当にラッキーね」