ERC2017/09/15

ERCローマ、予選ステージが観客の問題で中止

(c)Rally di Roma Capitale

 初めてローマを舞台としたヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)として注目されているラリー・ディ・ローマ・カピターレだが、14日木曜日に行われる予定だった予選ステージは安全上の理由からキャンセルとなった。

 ラリー・ディ・ローマ・カピターレは木曜日の13時30分からのフリープラクティスに続いて16時30分から3.48kmのトッレ・カイエターニのステージにおいて予選ステージが行われる計画だった。しかし、コースの危険なエリアに観光客が多数いるために30分近く中断、何回かコースのチェックが行われて排除の努力が続けられたものの、けっきょく状況が改善されないことから予選ステージは中止となっている。

 主催者は、SNSなどを通じてファンにむけて、コース係員の指示に従い、安全な観戦に務めるよう呼びかけており、金曜日以降のステージにおいてもステージの安全性が保証されない場合にはステージをキャンセルすることになると警告している。

 なお、2回の走行が行われたフリープラクティスでのトップタイムは、ロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)が叩き出した2分19.814秒。0.340秒遅れの2番手タイムは、フランスのステファン・コンサニ(フォード・フィエスタR5)、3番手にカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)、4番手にニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が続いており、カイエタノビッチと選手権を争うブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は9番手タイムにとどまっている。

 ラリー・ディ・ローマ・カピターレは、金曜日16時45分にセレモニアルスタートが真実の口の彫刻で有名なボッカ・デラ・ヴェリータ広場で行われたあと、20台ずつ10のグループごとにポリス・バイクに先導されて、コロッセオ、ヴェネツィア宮殿、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂などローマ市内の名所をパレードラン。このトゥール・デ・ローマのあと、ローマの市内中心部の南に設定される600mのコースを3周するSS1が18時30分からスタートする。