WORLDWIDE2021/12/01

ERC3ジュニア王者のフランチェスキが大事故

(c)ERC

 今年のERC3とERC3ジュニアのチャンピオンに輝いたジャン-バティスト・フランチェスキは、フランス選手権最終戦のラリー・デュ・ヴァールで大きなクラッシュで複数の肋骨を骨折して入院することになった。

 フランチェスキは、ちょうど1週間前、グランカナリア島で行われたヨーロッパ・ラリー選手権最終戦のラリー・イスラス・カナリアスにおいてERC3とERC3ジュニアで最後の勝利を収めてこの二人のタイトルに輝くことになった。

 フランチェスキは先週末、レギュラーコドライバーのアンソニー・ゴルギロに代わって、ピエール-ルイ・ルーベとの世界選手権参戦で知られるフロリアン・オー・ラボーデットとともにラリー・デュ・ヴァールに参戦した。ルノー・クリオRally4を駆るフランチェスキは初日、SS11を終えて総合8位、Rally4のクラスをリードしたが、SS12で大きなアクシデントに見舞われて素晴らしいパフォーマンスが中断されることになった。

 フランチェスキはハイスピードでコースオフ、立ち木に激しく激突することになった。このアクシデントでマシンは大破、ラボーデットにはケガはなかったものの、フランチェスキは意識を失っており、緊急サービスが現場に到着するまで後続のマシンのクルーたちによって応急処置が行われたという。

 フランチェスキは当初、危険な状態だとも報じられたが、医師は複数の骨折はあるものの、状態は安定していると説明している。

「ジャン-バティスト(・フランチェスキ)は病院で監視下にある。彼は、集中医療を必要とする多くの肋骨骨折やその他の怪我を負っているが、状態は安定している」とレスピアック医師はオートエブド誌にむけて説明している。

「怪我をしたドライバーを現場で介抱したのは、後続のクルーのコドライバーたちだったそうだ。中でも消防士と看護師が大活躍した。応急処置をしてくれた彼らに感謝したい」

 ヴァールでの重大な事故はこれだけではなく、オープニングステージでは、フォルクスワーゲンポロGTI R5を駆ったルドヴィク・ガルがコースオフ、彼は頭部外傷や頸椎の負傷を負い、人工的な昏睡状態にあるという。また、コドライバーのジェフリー・クームは鎖骨骨折と4本の肋骨を骨折しているが、二人とも経過は良好だと伝えられている。