FIA世界ラリークロス選手権は、電気ラリークロスマシンへの選手権移行を1年間先送りとして2021年に延期した。
FIAは16日にステイトメントを発表、世界ラリークロス選手権のプロモーターを務めるIMGが、この急進的な変革に先駆けてシリーズに参戦するマニュファクチャラーに対して計画を策定する時間を与えるために電気自動車による選手権の開始を遅らせたことを明らかにした。
6月に開催されたワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は、2020年からFIA世界ラリークロス選手権のトップカテゴリーがエレクトリック・ラリークロスマシンで争われることを正式に承認していたが、2019年3月29日にマニュファクチャラーに対して行う予定だった電気による選手権への参戦の確認を1年間遅らせる。
世界ラリークロス選手権は、2019年と2020年については現在のガソリンエンジン(ICE)スーパーカーで引き続き行われ、電気によるスーパーカーに移行する2021年も選手権と併催されるシリーズとして残される予定だ。
電気による新しいラリークロスマシンは、オレカ製のカーボンモノコックシャシー、ウィリアムズのバッテリーシステムを使用し、250kWのモーターを2基使用したマシンとなる。