WRC2020/12/26

FIA、開幕戦モンテカルロの開催に自信

(c)Toyota

 新型コロナウイルスの流行が続いているが、FIAラリー・ディレクターのイヴ・マトンは、2021年世界ラリー選手権の開幕ラウンドのラリー・モンテカルロが開催されることにはかなり自信を持っていると語った。

 ラリー・モンテカルロは1月21日(木)に開幕する予定だが、競技区間は約279kmという89回の開催のなかでもっとも短い距離で争われることになる。
フランス政府の厳しいCOVID-19規制により、モナコ自動車クラブ(ACM)はこれまでに夜間外出禁止の制限に影響しないようにナイトステージのキャンセルを余儀なくされ、その影響で当初土曜日に計画されたサンタポリネール〜アンブランのステージをキャンセルしたほか、無観客での開催を決定しているが、このあとの感染状況次第では開催への直接的な影響も懸念されている。

 すでに2月に予定されていたラリー・スウェーデンが中止となっており、ヨーロッパでも新たなコロナウイルス規制の強化が心配な状況となっているが、マトンは来季がチャレンジングなシーズンになることを認めながらも、ラリー・モンテカルロの開催や選手権については楽観的な姿勢を崩さない。

「(COVIDのため)保証はないが、現時点ではラリー・モンテカルロは開催されると確信している」とマトンは語った。

「ラリー・スウェーデンが開催されないことは残念だ。もちろん制約や変更はあるだろうが、このようなイベントが実現できれば、来シーズンはさらに多くのイベントを達成していくことができるだろう」

「世界ラリー選手権は様々な制約を考慮し、シーズン後半までヨーロッパ圏外でのイベントを置かず、マニュファクチャラーが直面している現状と2022年に向けて新しいマシンを開発していることから、イベントの数を減らしている」

 先週開催されたワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)では、2021年のWRCカレンダーを構成する12のラウンドのうち半分以上が実施された場合にのみ、チーム、ドライバー、コドライバーのタイトルを授与することが正式に決定した。これを確実に実現するために、ギリシャ、ベルギー、モンツァなどの6戦が来年のリザーブイベントとしてリストに名を連ねている。