WRC2017/02/08

FIA、VWポロ2017のホモロゲーションを認めず

(c)RedBull

 火曜日にFIAで行われた決議によって、フォルクスワーゲンの2017年仕様のポロR WRCが世界ラリー選手権で競争する可能性は無くなった。

 フォルクスワーゲンは、WRCに参戦した2013年以来、世界チャンピオンを独占してきたが、昨シーズンの終わりにWRCから撤退した。ポロ2017のホモロゲーションは1月1日が本来の期限となっていたが、フォルクスワーゲン・モータースポーツはその期日を逃したため、WRCのプライベートチームがポロを使用できるように、遅れてホモロゲーションを取得することを望んでいた。

 先月モナコで行われたFIAとマニュファクチャラーの会合では、このような特別な裁定がどのような影響をもたらすかについて疑問視する声が多く、FIAとフォルクスワーゲンの間で2週間にわたって会議が行われたにもかかわらず、最終的にマシンのホモロゲーション取得は認められなかった。

 フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクターを務めるスヴェン・スミーツは次のように語った。

「カスタマーの求めに応じて、プライベートドライバーとチームにマシンをレンタルすることを目的として、我々はFIAに2017年仕様のフォルクスワーゲン・ポロWRCのホモロゲーションのウェイバーを依頼した」

「しかし、現行のWRCレギュレーションの下ではこれは不可能であることが判明した。我々はこの結果を全面的に受け入れるが、それと同時に、我々のカスタマーの利益のために残念に思う」

「建設的な議論を行なってくれたことについてFIAに感謝したい」

 フォルクスワーゲン・モータースポーツの2016年仕様のマシンの貸し出し計画については、この決定の影響は受けない。