WRC2020/12/02

FIA、ラリー・モンツァのスノータイヤを承認

(c)Toyota

 FIAは、世界ラリー選手権の最終戦ACIラリー・モンツァでスタッドなしのスノータイヤをオプションとして登録することを承認した。

 ACIラリー・モンツァは、世界ラリー選手権のすべてのターマックラウンドと同様に、タイヤのノミネーションには3つの選択肢があり、ミシュランは当初、WRカーのためにハードコンパウンド(パイロットスポーツH5)とソフトコンパウンド(パイロットスポーツS6)の2種類のドライタイヤ、フルウェットのレインタイヤ(パイロットスポーツFW3)をオプションで用意する計画だった。

 しかし、ラリー・モンツァの土曜日に予定されるベルガマスク・アルプスの麓のステージでは週末に雪が降る恐れがあることから、ミシュランは必要になった場合に備えてスノータイヤのバックアップオプションを用意することを提案していた。

 FIAの承認によってラリー・モンツァは、純粋なターマックラリーでは例外ともいえる4種類目となるスタッドなしスノータイヤの使用が可能となり、WRカーのためにミシュランはラリー・モンテカルロで使用するパイロットアルペンA4を登録している。

 WRカーのドライバーには、ハードタイヤが24本、ソフトタイヤが18本、レインタイヤ12本が用意される計画だったが、これに加えて、スノータイヤも8本が用意されることになった。使用出来るタイヤの総本数については変更なく、シェイクダウンを含めて28本までとなっている。

 また、WRC2およびWRC3、ジュニアWRCほか競技車両についてもミシュランとピレリはスタッドなしスノータイヤを含む4種類のタイヤを準備する。