WRC2018/12/06

FIA WRC2プロ選手権の詳細が明らかに

(c)Skoda

 12月5日にロシアで開催されたワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)はすでに暫定として明らかにされていた2019年のFIA世界ラリー選手権カレンダーを承認するとともに、来季からスタートするFIA WRC2プロ選手権の詳細を明らかにした。

 FIA WRC2プロ選手権ではチームごとに2台のR5マシンを各イベントにエントリーさせることが認められ、1台につきヨーロッパ圏外の1戦を含めて最低7戦に出場する必要がある。

 ドライバーズ選手権とコドライバーズ選手権では8戦のベストスコアでタイトルが争われ、各チームの最高位のマシンが獲得したポイントがマニュファクチャラー選手権でカウントされる。

 FIA WRC2プロ選手権の競技者にはP2Pドライバーのステイタスが与えられ、毎戦ごとにドライバー1人に対して1日のテストが認められ、競技初日はP1ドライバーのあとに選手権順で走行し、2日目と3日目はP1ドライバーのあとに前日の順位で続いて走行することになる。

 FIA WRC2選手権はドライバーとコドライバーのみのタイトルとなり、参戦義務のあるイベントやその数は設けられていない。7戦出場が認められ、そのうちの6戦の最多ポイントが選手権でカウントされる。

 FIA WRC2選手権の競技者は、ラリー前に1日のテストが許可され、競技初日はP2Pドライバーのあとに選手権順で走行し、2日目と3日目はP2Pドライバーのあとに前日の順位で続いて走行することになる。

 また、来季から世界ラリー選手権のデイサービスは10分延長されて合計40分となる。これによって主催者はドライバーとのプロモーション活動を実施することが認められることになった。

 マニュファクチャラーチームは、コスト削減を目的として、ラリー・アルゼンチンとラリー・チリ、さらにラリー・デ・ポルトガルとラリー・デ・イタリアには、シャシー、エンジン、およびスペアパーツについては同じものがペアリングされる。