WORLDWIDE2022/04/08

GRヤリスがオーストラリアでV8マシンと対決へ

(c)TGRA

 トヨタGAZOOレーシング・オーストラリア(TGRA)は今週末、グラベルのステージからサーキットへと舞台を移し、F1ハイネケン・オーストラリア・グランプリ2022の一環としてアルバート・パークのグリッドにオーストラリア・ラリー選手権開幕戦に優勝したGRヤリスAP4を並べる。

 先週末にキャンベラで開催されたARC開幕ラウンドのナショナル・キャピタル・ラリーで優勝したばかりのARC王者ハリー・ベイツは、MSS Ultimate Security Speed ComparisonチャレンジでGRヤリスAP4をドライブする。

 ハリー・ベイツとジョン・マッカーシーは、キャンベラで行われたネティエ・ナショナル・キャピタル・ラリーで圧勝を果たしたが、GRヤリスAP4は、V8スーパーカーを相手に勝負できるだろうか。ベイツの今回の敵は、スーパーカーのチャンピオンに7回輝いたジェイミー・ウィンカップが駆るホールデン・コモドアZBスーパーカー、そして2017年のバサースト1000の王者ルーク・ヨールデンが駆るポルシェ・テイカン・ターボSだ。

 スーパーカーのチャンピオンに7回輝いたジェイミー・ウィンカップはホールデン・コモドアZBスーパーカーを駆り、2017年のバサースト1000の王者ルーク・ヨールデンはポルシェ・テイカン・ターボSをドライブする。

 最高速度の違いを考慮し、シングルラップのスピード比較チャレンジでは、3台ができるだけ近い距離でフィニッシュできるよう、時間差スタートのハンディキャップ・デモンストレーション方式が採用される。

 トヨタ・オーストラリアと共同でニール・ベイツ・モータースポーツが製作および設計したGRヤリスAP4は、最高速度185km/h、1.6リッターターボ3気筒エンジンから200kW以上の出力を発揮する。ニール・ベイツは、GRヤリスAP4について次のように語った。

「これらのラリーカーを製作することで、トヨタGAZOOレーシングの真の狙いを証明することが出来た。トヨタは実際のモータースポーツと直結したパフォーマンスカーブランドであり、その教訓と技術をロードカーに応用している」

「トヨタGAZOOレーシング・ヨーロッパと共同で開発した1.6リッター3気筒ターボエンジンは、AP4規制に対応するためにGRヤリスの標準ユニットから若干の変更を加えながらも、極めて素早いレスポンスとラリーに最適なドライバビリティを実現している」

 GRヤリスAP4は、モータースポーツ・オーストラリアのAP4レギュレーションに合わせて作られており、FIAホモロゲーションではないが、Rally2/R5マシンが持つパフォーマンスと同様の機能を引き続き発揮していると説明されている。