トヨタGAZOOレーシングは、ソーシャルメディアにおいて「GRヤリス」を豊田章男社長が最終テストする最新動画を公開、ラリーとの深い結びつきが期待されるこのマシンを間もなく発表することを明らかにした。
トヨタGAZOOレーシングは当初、このGRヤリス・プロトタイプを11月に開催される予定だったラリー・オーストラリアのウェディング・ベルズ・ステージでワールドプレミアするとアナウンスしていたが、森林火災の影響でラリーがキャンセルとなったために発表が延期されていた。
GRヤリス・プロトタイプは、これまではカモフラージュのカラーをまとったマシンのリヤのティザー画像が公開されただけで、このマシンが噂されてきた新型ヤリスの4WDスポーツバージョンなのか、ナンバープレートに掲げられた「GR-4」がなにを意味しているのかなど、世界がその意味深な写真に注目してきた。
4日に公開されたGRヤリス・プロトタイプの動画では、スタートでアクセルを踏んだ瞬間に4輪がグラベルの路面に駆動を伝えて加速する姿を映し出しており、このマシンがまぎれもなくラリーのために誕生したことを匂わせるとともに、ステアリングを握ったTGRマスタードライバーのMorizoがこのマシンに込めた熱い思いを語りかけている。
「ガソリン臭さやエンジンのうなりがたまらない。このクルマには、そんなクルマオタクの僕が持っているワイルドな一面を引き出してくれる!」
24秒あまりという短いこの動画では、エンディング画面に「coming soon」というメッセージが浮かびあがり、この謎めいたマシンの正体が明らかになる日がそう遠くないことを予告している。