JAPAN2017/02/06

JSRが嬬恋で開幕、緒戦はクスコ炭山が制す

(c)Takeshi Sakuma

 国際格式のシリーズ戦として新たにわが国に誕生した日本スーパーラリーシリーズ(JSR)の記念すべき緒戦が、インターナショナル・ラリー・オブ・嬬恋で開幕、クスコレーシングの炭山裕矢/保井隆宏(トヨタ・ヴィッツ4WD)が優勝を飾ることになった。

 JSRは今季、インターナショナル・ラリー・オブ・嬬恋、モントレー2017イン・嬬恋、ラリー北海道の全3戦からなるインターナショナル・シリーズ戦として誕生、絶好のフルスノーのコンディションとなったその開幕戦ラリー・オブ・嬬恋には全53台がエントリーしており、そのうちJSRには11台がエントリー、全日本エントラントのJSR登録ドライバーも加えると全18台で開幕戦を迎えることになった。

 注目は昨年のラリー北海道で日本初登場となった、クスコレーシング・オリジナルマシンのヴィッツ4WDを駆る炭山。金曜日のナイトステージを圧巻の速さで制して初日のリーダーとなった炭山は、土曜日のオープニングSSとなったSS6でスピン、コース復帰に手間取って首位を黒岩満好/高橋 巧(三菱ランサーエボリューション)に譲ることになる。

 炭山はその後、黒岩を捕らえて首位を奪還したものの、気温が上がってシャーベットとなった午後のステージでのタイヤのマッチングに苦しみ、ふたたび首位を黒岩に明けわたすことになる。

 しかし、炭山は最終日の朝、ベストタイムで発進して黒岩を抜き去るや、さらにペースをアップ、黒岩の逆襲を許さずに34.5秒差をつけてラリー・オブ・嬬恋のJSRカテゴリー優勝を飾ることになった。

 残りの表彰台は最終日にドラマが発生、千明正信/松本優一(スバル・インプレッサWRX STI)がスピンで遅れ、青山 康/船木淳史(スバル・インプレッサWRX STI)が3位の表彰台を獲得している。

 JSR次戦は、6月8〜11日に開催されるモントレー2017イン・嬬恋となる。