WRC2020/08/06

Mスポーツ、カスタマー向けの通販サービスを開始

(c)M-Sport

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 Mスポーツは、フォード・フィエスタRally2(これまでのフィエスタR5 MkII)、フィエスタRally4などのカスタマーにむけたサポートとして新たにeショップを開設、木曜日からサービスを開始する。

 カンブリア州に本拠を置くMスポーツは、ドイツのテクノロジースペシャリストであるダイナミックコマースと共同で、カスタマーのためにシンプルで効果的なスペアパーツの注文方法を開発した。このeショップではただパーツを通販するではなく、競技車両を走らせるために必要なすべてをこのサイトで完全にコントロールすることができるようになるサービスも提供するという。

 2年をかけて開発されたこの新システムは、ウェブとモバイルの両方に対応しており、統合されたシステムでカスタマーサポートを向上させ、出張先でもチームを運営できるように柔軟性を高めた設計となっている。

 新しいeショップでは、最先端の3D画像を使用してカスタマーが望むパーツをわかりやすく表示しており、ユーザーはそこから技術情報やユーザーマニュアルへアクセスすることが可能となるほか、エンジンリビルドやカスタマーサポートエンジニアのオンライン予約を行うこともできるという。

 また、カスタマーサポートeショップでサービスの対象となる車両は、MスポーツのGT3マシンであるベントレー・コンチネンタル、ラリー・ディ・ローマ・キャピターレで優勝したばかりのフィエスタRally4、FIAのラリーピラミッドに沿ってこれまでのフィエスタR5 MkIIはブランド名がフィエスタRally2へと刷新されている。また、クラクフのMスポーツ・ポーランドで開発されている安価な4WDマシンとして開発されている新しいフィエスタRally3もデビューする2021年にはこのeショップの取り扱いリストに表示されることになるはずだ。

 Mスポーツのマネージングディレクターであるマルコム・ウィルソンは、このeショップは同社のサービスに革新をもたらし、移動中のカスタマーは時間を節約することができると述べている。

「この新しいカスタマーサポートeショップで達成したことを非常に誇りに思っている。これは私たちのサービスの進化における大きな一歩であり、時間のかかる業界において、より統合されたこのサービスでカスタマーは効率良くマシンを走らせることができるはずだ」

「もちろん、カスタマーサービスがビジネスの中心であることに変わりないし、私たちが誇りに思っている一対一で会っての個別の対応をなくすわけではない。当社の専任の営業チームは、どんなニーズや要件にも対応しているが、この新しいシステムは、そのサポートの上に構築されており、より柔軟性が高く、外出先でもチームを運営することができることになる」