WRC2018/09/09

Mスポーツ、トルコでは3台とも旧スペックのエアロ

(c)M-Sport

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、今週のラリー・トルコでは3台のフィエスタWRCとも旧スペックのエアロ仕様であることを明らかにした。

 Mスポーツ・フォードは、ラリー・フィンランドにおいてセバスチャン・オジエのみに大型のリヤフェンダーとディフューザーを採用した新しいエアロボディのフィエスタWRCを投入、チームは高速ステージで一定の効果があったと評価してきた。しかし、平均速度が低くなるとみられるトルコのステージでは、シャシーを選べるという利点を利用してオジエも実績のある旧スペックのボディを使用することになったとチームは説明している。

 チームはラリー・トルコにむけてギリシャのラフロードとスムースなグラベルにおいて4日間のプレテストを行い、エルフィン・エヴァンスとオジエが2日間ずつ走行をこなし、テーム・スニネンはテストを行っていない。

 Mスポーツ・フォードは、2006年と2009年のトルコでは1-2勝利を達成しており、チームディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは完全に新しいステージで行われる今年のトルコでもドライバーたちがフィエスタの高い総合力を引き出して優勝争いにからむことができると信じている。

「選手権にとって新しいイベントは本当に久しぶりになるが、この週末がエキサイティングなものになることを僕らは確信しているよ」とウィルソンは語った。

「チームは以前にはトルコに行ったことがあり、実績も残してきたが、この地域を訪れたことはない。すべてのことがチームとクルーにとって新しいものになる。ステージに関するデータがなにもなく、クルーたちはゼロからペースノートを作る必要がある。他のイベントがますます深く知られるようになってきたが、これはまったく違ったものであり、誰がその挑戦を成功させるのか興味深い」

「セバスチャン(・オジエ)とエルフィン(・エヴァンス)はギリシャでそれぞれ2日間のテストを行い、週末のチャレンジにむけて最善の準備を尽くすことができた。セバスチャンは(2番手で走行するため)ランニングオーダーに苦しめられるかもしれないが、2人とも優勝争いに挑むチャンスがありうると思っている」

「テーム(・スニネン)はテストを行う機会はないままで本番に挑むことになるが、それによって彼を強力な結果を出さないと見くびるべきではないだろう。彼は飲み込みが早いし、誰にとっても新しいラリーであるという共通の条件だけに彼が何をなしうるのか期待して見たいと思っている」