WRC2020/01/09

Mスポーツ、フィエスタWRCの新カラーリングを公開

(c)M-Sport

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 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、英国バーミンガムで開催されるオートスポーツ・インターナショナルショーにおいて2020年の世界ラリー選手権を戦うフォード・フィエスタWRCの新しいカラーリングを発表した。

 2020年シーズンのホワイトとブルーの新しいカラースキームは、1993年の世界ラリー選手権でフォード・モータースポーツが走らせた使用されたフォード・エスコートRSコスワース4x4のカラーリングをベースに、グラフィックデザイナーのフィル・ディクソンが新しいアレンジを組み入れたデザインしたものだ。

 1993年、フランソワ・デルクールはエスコートRSコスワースを駆ってシーズン3勝を飾ったが、惜しくもドライバーズ選手権では2位に終わっている。彼は翌年、開幕戦モンテカルロで優勝を飾り、初タイトルへの挑戦が期待されたが、友人のフェラーリF40を運転中に交通事故に遭ってシーズンを棒に振ってしまい、その結果、このカラーリングのフォードで1000湖ラリー(現在のラリー・フィンランド)にスポットで参戦するチャンスを与えられた若きトミ・マキネンが衝撃的なキャリア初優勝を飾り、彼のワークスドライバーとしての本格的なキャリアをスタートさせることになった

 Mスポーツのマネージングディレクターであるマルコム・ウィルソンは、90年代初期のラリーを知っているファンにとって新しいシーズンはさらに楽しいモノになるはずだと語った。

「デザイナーのテーマは、フランソワ・デルクールが1993年に走らせて世界選手権で優勝したマシンに由来するものだ。すべてのラリーファンのように、私たちの新しいカラーリングを楽しみにしている」とウィルソンは語った。

「ラリーは私たちのビジネスの中心であり、我々は誇ることができるチームを作り上げた。今年にむけて素晴らしい仕事をしたと言わなければならない。この写真は現在建設中のMスポーツの新しい評価センターで撮影されたものだ。この卓越したエンジニアリングセンターが完成すれば、Mスポーツの新しい時代が始まることになる。時代が求める多様化に応え、我々はこのビジネスを未来に継承したい」