WRC2020/01/30

Mスポーツ、モンテで250戦連続ポイントを獲得

(c)M-Sport

 Mスポーツは、先週末に行われたラリー・モンテカルロにおいて世界ラリー選手権で250戦連続でマニュファクチャラー・ポイントを獲得した。
 
 この記録は、18年前にカルロス・サインツとコリン・マクレーがフォード・フォーカスRS WRC駆って出場した2002年ラリー・モンテカルロでそれぞれ3位と4位でフィニッシュしたときに始まり、200戦目は2016年のラリー・メキシコで達成、そしてエサペッカ・ラッピとテーム・スニネンがそれぞれ4位と8位でフィニッシュした2020年のモンテカルロまでの250戦において1戦も絶やさことなくすべてのイベントでポイントを獲得を成し遂げた。

 22人のドライバー、28人のコドライバーがこの記録の達成に貢献しており、この間にはワールドタイトル7度(マニュファクチャラーズ選手権3度、ドライバーズタイトル2度、コドライバーズタイトル2度)、通算50勝、185回の表彰台が達成されている。

 今後も何年にもわたって破られることはないであろうこの記録が生まれるまでには、ラリーの歴史に残るさまざまな名シーンもともなった。

 2006年には、ラリー・ニュージーランドでマーカス・グロンホルムとミッコ・ヒルボネンが1-2フィニッシュしたことで、フォードは27年ぶりにマニュファクチャラータイトルを獲得、翌年のラリー・アイルランドにおいて2年連続でタイトルを獲得している。

 2008年のラリー・スウェーデンでは、ヤリ‐マティ・ラトバラが記念すべき初のWRC優勝を飾り、史上最年少のウィナーになり、2011年のスウェーデンでは、フォード・フィエスタRS WRCがデビュー戦で表彰台を独占した。

 2003年のラリー・フィンランドのマルコ・マルティンの優勝には、エストニアの大統領も祝いに駆けつけることになり、2015年にはもう一人のエストニア人ドライバーがニュースになった。オイット・タナクのフィエスタRS WRCは10時間以上も湖の底に沈んだあと、ラリーに復活して選手権ポイントを獲得している。

 そして2017年、MスポーツはWRC史上最大の成功を成し遂げている。英国のプライベートチームであるMスポーツが、チームが本拠をおくホームイベントとなるラリーGBにおいてマニュファクチャラーズ、ドライバーズ、コドライバーズのすべてのタイトル獲得を勝利とともに達成することになった。

 Mスポーツでマネージング・ディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは、この記録はチームの誇りとなっていると語った。

「この記録をとても誇りに思っていることであり、たとえそうなったとしても、今後も長い期間破られることはないだろうからね」とウィルソンは語った。

「これはドベンヴァイ・ホールのチームが素晴らしさであり、細部への献身とこだわりは、このスポーツへの情熱とコミットメントとともに誇りとしているものであり、それが長年の信頼性と成功において大きな役割を果たしている」

「この記録の達成に貢献してくれた22人のドライバー、28人のコドライバー、そしてドベンヴァイ・ホールのドアを通った全ての人たちへ多大な感謝を捧げたい。もし彼らがいなければ、この素晴らしい記録は実現しなかった」

 フォード・パフォーマンスでモータースポーツ・グローバルディレクターを務めるマーク・ラッシュブルックは次のように述べている。

「Mスポーツとフォードのパートナーシップが世界でもっとも厳しいモータースポーツにおいて新たなマイルストーンを達成したことを誇りに思う。この記録は、Mスポーツの献身とプロフェッショナリズムが反映されたものであり、これを成し遂げたチームを心から誇りに思う。この成功がこれからも長きにわたって続くことを楽しみにしている」