WRC2018/08/03

Mスポーツ、苦戦フィンランドを前向きに評価

(c)M-Sport

 新しいエアロダイナミクスのフォード・フィエスタWRCが投入されたにもかかわらず、セバスチャン・オジエはラリー・フィンランドで表彰台争いに加わることができなかったが、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム代表のマルコム・ウィルソンは、選手権の遅れを縮めるという目標を達成したとして総合的にはポジティブだったと評価した。

 オジエは、二人のチームメイトへのチームオーダーによってようやく5位でフィニッシュ、ドライバーズ選手権をリードするティエリー・ヌーヴィルとの差を27ポイントから21ポイントへと減らすことに成功した。またMスポーツ・フォードはマニュファクチャラー選手権でトップのヒュンダイとの差を28ポイントから26ポイントへとわずかに減らすことに成功している。

 ウィルソンは、選手権の遅れをいまは着実に取り返すことが重要だと語った。

「がっかりしたことは確かだが、ここには何も幻想を抱いていなかったし、ギャップをわずかに縮めるという目標を達成した」とウィルソンは主張した。

「我々はフィンランドでは望んでいたスピードを持っていなかったが、主な目標を達成し、3つのチャンピオンシップの差を縮めることができた。トップ争いに参加していなかったのは残念だが、我々はより大きな目標を念頭に置かなければならず、その点ではポジティブな週末だった」

 ウィルソンは、オジエのフィエスタに投入された新しいエアロが効果的だったかどうかの議論を避け、最終的に選手権のタイトルを獲得するための準備を着実にこなしていると主張した。

「我々は選手権の山場となる場面で競い合うために準備し、そしてそれにむけて作業を行っている。もうすぐターマックのテストを実施するが、その準備は整っている。我々は慌てふためくつもりはないし、その必要もまったく無い」

「ラリー・ドイッチュランドでは昨年、フィエスタが優勝しているし、セバスチャンはコルシカのターマックで優勝している。このギャップをまた縮めることが目標だよ」