WRC2021/12/25

Mスポーツ、英仏渡航制限で再びモンテに影響か

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 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームの首脳陣は、2シーズン連続で英国からフランスへの入国規制が強化されたことで来月行われるラリー・モンテカルロに向けた準備への影響が生じることを懸念している。

 フランス政府は、新型コロナウイルスの変異株が感染拡大の傾向にあることから、先週の土曜日から英仏海峡を渡る移動により厳しい規制を敷いている。

 フランス政府の声明は、「英国におけるオミクロン株の極めて急速な拡散に直面し、政府は英国からのあるいは英国への渡航に関しては不可欠な理由の必要性を再確認することを選択する」としている。

「観光や職業上の理由での渡航はできない。ワクチン未接種者、そして接種者も、英国への渡航あるいは英国からの来訪には、不可欠な理由が必須となる」

 今年の初めも、フランス政府による厳しい国境制限の規制のなかで、本来入国が認められていない英国を拠点とするMスポーツ・チームとスタッフはシーズンの開幕までにあと数日というところでやっとドーバー海峡を越えてフランスに入国する許可を得ている。これはFIAとモナコ自動車クラブの要請に基づいてフランス政府が特別に規制の免除を行ったためだ。

 Mスポーツ・チーム代表のリチャード・ミルナーは来月も同様の結果になることを望んでいる。

「モンテカルロに向けての我々の計画に変更はない」とミルナーは語っている。「我々は1月の2週目にはプレイベント・テストのためにフランス入りする予定で、ロジスティクスはすべてそれに沿って計画されたままとなっている」

「もちろん我々はこの状況いついては十分理解しており、慎重に見守っているところだ。昨年はモンテカルロの主催者が(COVID-19の)難しい状況の中で非常に素晴らしい仕事をしてくれたので、彼らが今回も同じようにやってくれると確信している」

「この2年間、刻々と変化する制約の中、ギリギリのところで決断を下すという作業を重ねてきたこともあり、それについてはかなり熟練してきているはずだ。いずれにしても、Mスポーツから車両が出発するのが3週間後となっており、それまでにはまた多くのことが起こる可能性がある」