WRC2022/11/22

Mスポーツ、2023年のシートはすべてがオープン

(c)M-Sport

 Mスポーツ・フォードWRTのチーム代表であるリッチ・ミルナーは、チームが来季に向けて多くのドライバーと交渉中であり、すべてがオープンの状況にあると語った。

 先週、クレイグ・ブリーンがMスポーツを離脱し、その翌日、ヒョンデに復帰することが決まり、これでヒョンデとトヨタは来季の主要ラインナップが固まることになった。

 Mスポーツは現在、来季に関する契約をもつドライバーは一人もいないが、ミルナーは候補となるドライバーとの話し合いが始まっていることは認めたものの、まだ十分な時間があると語っている。

「我々には時間はまだある。モンテカルロのエントリーは12月16日に締め切られるから、1カ月は時間がある。それまでには、きっといいニュースをお伝えできるはずだ」とミルナーは語った。

「些細なことに聞こえるかもしれないが、私たちは来年のことをほとんどすべての人と話しているし、まだ多くの可能性がある。もちろん、ガス(・グリーンスミス)とピエール-ルイ(・ルーベ)とも話している。2人とも2022年のシーズンを我々と成功させたし、今後も協力していきたいと思っている」

 ルーベは7戦のみの参戦だったが、Mスポーツの若手のなかではもっとも印象的な成長をみせており、残念ながらアドリアン・フールモーはチームの構想からは外れているとみられている。ミルナーはチームが選手権の上位争いをするには、さらなる経験豊富なドライバーが必要だと考えており、今季のようにセバスチャン・ローブのパートタイムの参戦も重要な鍵になるだろう。

 ミルナーは、Mスポーツへの復帰が噂されるオイット・タナクについては議論に上っていることを認めるにとどめ、何も語らなかった。

「さきにも言ったように、我々はみんなと話をしている。そのなかには(タナクと)セブ(ローブ)も含まれている。セブとの仕事は、2022年シーズンのハイライトの1つだった。フォード・プーマRally1は競争力のあるマシンがあると確信しているし、来シーズンに向けて何ができるかもわかっている。これからの4週間、何が起こるか見てみよう」