WRC2018/12/06

Mスポーツの新しいフィエスタR2が初公開

(c)M-Sport

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 Mスポーツ・ポーランドが、真新しいフォード・フィエスタR2を発表した。このフィエスタR2は、FIAの最新のテクニカルレギュレーションに沿って製作された最初のR2マシンであり、また設計から開発までのすべてがポーランドのクラコフにあるチームの最先端施設にて行われた初めてのクルマでもある。

 デザインは完全に改められたものの、この新しいフィエスタR2はこれまでと同様の理念を継承し、Mスポーツとフォードによる未来のスターの育成を支援していく取り組みを続けるべく、来年のFIAジュニア選手権の基盤を形成することになる。

 すべて白紙の状態から設計された新しいフィエスタR2はその前モデルとの共通点は少なく、チームは選手権を制覇したフォード・フィエスタWRCとそのデザインに着想を得ている。

 フィエスタR2は、実際、Mスポーツ・ポーランドにおいてすべての要素が見直され、改良を経ており、エンジン、トランスミッション、サスペンションのパフォーマンスが大幅に向上している。

 999cc+ターボのフォード・エコブースト・エンジンはこれまでの170馬力を大きく上回る200馬力へと出力が向上しており、サデフの新しい5速シーケンシャル・ギヤボックス、3段階でのロック率の調整を可能としたデファレンシャルが搭載されている。

 レイガーの新しいサスペンションは、フロントは3WAY、リヤは2WYでの独立調整が可能となっている。アイバッハのスプリングはハードとソフトどちらのオプションにも対応し、さらに、セットアップのオプションの可能性を広げるためにオプションで選択できるアンチロールバーもある。

 Mスポーツ・ポーランドの役員マチエイ・ヴォーダは語っている。

「真新しいフォード・フィエスタR2は非常に大きな前進であり、Mスポーツ・ポーランドの皆が極めて誇りに思っている。ここクラコフですべての設計と開発が行われた最初のクルマで、このプロジェクトを可能な限り成功させるために多大な努力、情熱そして熱意が注ぎ込まれた」

「カンブリアのエンジニアやデザイナーたちと情報を共有し、我々は選手権タイトルを獲得したフォード・フィエスタWRCの成功にインスパイアされ、それぞれすべての要素が、このクルマをレギュレーションの範囲内で可能な限り強力でより革新的なものに作り上げるためにデザインされている」

「それでも、未来のスターたちがスキルを磨き、キャリアの初期の段階で彼らにできることを披露していくための最適な舞台を与えていくという、フィエスタR2の主たる理念は継承されている。この真新しいフィエスタは来季のFIAジュニアWRC選手権の基盤を形成することになり、私は次世代の彼らがこのクルマでどんな活躍を見せてくれるのかを楽しみにしている」