WRC2019/10/01

Mスポーツの評価センターの鉄骨が姿を現す

(c)M-Sport

(c)M-Sport

 Mスポーツの最先端の評価センターの建設は急速に進行しており、カンブリア州のコッカーマス近くにあるドヴェンバイ・ホールの施設にまもなく新しい評価センター建物の鉄骨が組み上がる。

 すでに大部分の土塁と基礎工事は終わっており、印象的な構造の新しい10,723 m2のワークショップの建物がその姿を現し始めている。

 このプロジェクトは、英国政府の地域成長基金(RGF)からの投資、およびカンブリア・ローカル・エンタープライズ・パートナーシップ(CLEP)から提供された成長型の投資信託金により実現し、Mスポーツは英国で他に類をみない規模の施設の開発が可能となった。

 2.5kmのテストトラックと併設する独立型ワークショップは、数百万ポンドの開発を完了することが可能で、卓越したエンジニアリング専門センターを提供し、カンブリアがノーザンパワーハウス内の地域経済、スキル、革新を後押しする役割を果たすことを保証する。

 Mスポーツのマネージング・ディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは次のように語った。

「私は毎朝つい、我々が開発している印象的な施設を眺めるためにドヴェンバイ・ホールに足を運んでしまう。我々は、モータースポーツおよび自動車分野の業界リーダーが設計から生産までのコンセプトに必要とするものすべてを備えた独自の施設を建設している。ドヴェンバイ・ホールは本当に特別な場所になると信じている。新しい開発はそれに基づいて大きく発展し、カンブリアを卓越したエンジニアリングの中心地とするだろう」

 Mスポーツの評価センターの建築・設計・デザインは、カーライルに本拠をおくノーザン・ディベロップメントのプロジェクトチームが手がけている。同社は、Mスポーツがこの地に最初のファクトリーを築いたときからの関係だ。

 ノーザン・ディベロップメントでコマーシャル・マネージャーを務めるエディ・ワードは次のように語った。

「我々は現場チームと下請け業者の進捗状況に非常に満足している。彼らは15,000m3を超える土を移動し、主排水路とコンクリート基礎の設置に取り組んでいる。この壮大な開発の構造を形成するために、今後数週間で、600トン以上の鋼鉄が組み立てられるだろう」

「我々は1999年からドヴェンバイ・ホールのMスポーツと提携したことを誇りに思っている。この最先端の施設は、地域経済を建設面でもオペレーション面でも支え、彼らの将来のニーズを満たし、継続的な成長を促進するだろうことを保証する。この投資は、マルコム・ウィルソンの会社に対する将来性とカンブリアへの全面的なコミットメントに大きな敬意を表している」

 カンブリアLEPの最高経営責任者であるジョー・ラッピンは次のように語った。

「カンブリア・ローカル・エンタープライズ・パートナーシップは、成長型投資信託の130万ポンドの割り当てを通じてこの素晴らしい施設の開発をサポートできたことを喜んでいる。我々の貢献が、カンブリアの象徴的な企業の1つが自動車産業の未来を牽引し、100を超える新しい雇用を創出することの手助けとなることを非常に嬉しく思う」