WRC2019/12/08

Mスポーツ評価センターの巨大施設が姿をみせる

(c)M-Sport

 カンブリア州コッカーマウスに近いドヴェンバイホールにファクトリーを構えるMスポーツが、最先端評価センターとして建設中で、来秋完成予定の数百万ポンド級の巨大施設が形となってその姿を見せている。

 必要なものをすべて揃えたワークショップの建設は5月に着手、10月から主な施設の鉄骨を組む作業を開始しており、550トンの鉄骨構造と屋根がほぼ完成し、プレキャストコンクリートの外壁もわずか6ヶ月強で設置されている。

 このプロジェクトは、イギリス政府の地域成長ファンド(RGF)からの投資とともにカンブリア地域産業パートナーシップ(CLEP)が提供する成長ファンドによる投資があったことで実現可能となり、これによってMスポーツはイギリスで唯一無二の施設を展開していくことできるようになる。

 2.5kmのテストコースに沿って建てられている10,723平方メートルのワークショップは最先端評価センターの中枢施設になる。ここは、カンブリアの経済振興策政策を推進するノーザン・パワーハウスのもと、地元の経済、スキル、技術革新を後押しするための役割を果たしていくためのエンジニアリング開発拠点として機能することになるだろう。

 Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは語る。

「このプロジェクトは10年間を費やしてきたが、今こうしてすべてが形になってきたのを見ることできるのは本当に素晴らしいものだ。北部の開発と平行して我々がこうしてここまで開発に至ったことを極めて誇りに思っているし、この進捗状況の早さに驚いているよ」

「完成すれば、ここカンブリアにて、モータースポーツ業界や自動車技術のリーダーたちがコンセプトに沿って設計から生産までを行なえる独自の施設として、総合的なエンジニアリング開発拠点としての機能を提供していくことができるだろう」