APRC2017/03/22

Mパート、三菱ミラージュR5でAPRCフル参戦へ

(c)M-Part AB/Mitxubishi R5 Officilal

 スウェーデンのMパートABは、2台の三菱ミラージュR5で2017年のFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)にフル参戦することを発表した。1台はフィンランド出身のヤリ・ケトマー、もう1台はスウェーデン出身で英国ナショナルカップチャンピオンのロバート・ブルームバーグがドライブする。

 ケトマーは昨年10月のマレーシア・ラリーで総合2位を獲得し、ミラージュR5のAPRCデビューを素晴らしい成績で飾った。

 Mパート代表のトーマス・ウェンは、APRCフル参戦の理由について次のように説明している。

「APRCは、我々の三菱にとって素晴らしい舞台を提供してくれる。APRCでは同じ仕様のマシンに対してパリティ(均衡)が与えられるが、それはWRCやERC、または他のいくつかの国内ラリー選手権にはない。したがって、類似の仕様の他のマシンと平等な条件で競争でき、総合順位とチャンピオンシップのタイトルに挑戦できることは、我々にとって非常に魅力的だ」

「APRCのもう一つの大きな魅力は、昨年のマレーシアでの我々の成果を踏まえたものだ。その結果はマシンが競争力を持っていることを示したので、もし我々がその他のイベントでも同じパフォーマンスを繰り返すことができれば、さらに多くの表彰台を手にすることができることは間違いない」

 ケトマーは、昨年のマレーシアのイベントは厳しかったものの、APRCでフルシーズンに挑戦できることに興奮していると語った。

「僕の今までの競争の歴史をすべて振り返っても、昨年のマレーシア・ラリーより厳しいイベントを経験したことは無い。それを乗り越えて2位でフィニッシュできたことは、僕たちのチーム全員にとってすばらしい成果であり、マシンの耐久性と性能が優れていたことの証だ」

「僕はAPRCが楽しみでたまらない。本当にそれを勝利したいし、 チームとして僕たちは勝つことが可能だと思う。非常に注目度の高い選手権でもあり、僕の経歴にFIAタイトルを追加できれば素晴らしいだろうね」

 ブルームバーグとコドライバーのラース・アンダーソンは、2016年に彼らが英国で大きな成功を収めた時と同じミラージュをドライブする。

「昨年の英国での競争は、僕にとって全く新しい経験だった。そして、それをやり遂げたので、今度は何か他のことを試す時だ。トーマスが、APRCにシーズン参戦を検討していると語った時、僕は、ぜひやりたい! と思ったんだ。僕は新しい挑戦が好きだし、APRCが開催されているいくつかの国で働いたこともあるので、そこでラリーをすることは、すでに僕のバケツリスト(死ぬまでにやっておきたいことのリスト)に載っていた」

 2台のMパート・ミラージュR5はすでにスウェーデンを出発し、6週間かけて、4月下旬にニュージーランド北島の東海岸で行われるAPRC第1戦のラリー・ワンガレイのために搬送されている。