WRC2016/08/24

Mスポーツ、エヴァンスのWRC復活を約束

(c)M-Sport

 Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、エルフィン・エヴァンスが今季の終了前にWRCへ戻ってくることを正式に発表した。

 ウェールズ出身のエヴァンスは先月ラリー・フィンランドを終えた後、世界ラリー選手権では次の参戦予定が無いと語っていた。しかし、エヴァンスが先週末のアルスター・ラリーを勝利し、英国ラリー選手権のタイトルを確保したことから、ウィルソンは彼が再びWRCでドライブすることを明らかにした。

 WRC2タイトル争いは、 エヴァンスが現時点ではトップのポイントを獲得し、まだ今年のタイトルを獲得するチャンスを手にしているものの、テーム・スニネンが僅か2ポイント差、また先週末のラリー・ドイッチュランドを獲得したエサペッカ・ラッピも13ポイント差まで迫っている。エヴァンスは残り1戦からポイントを獲得することが可能だが、スニネンとラッピは2戦でポイントを獲得するチャンスを持つ。

「二人(エヴァンスとコドライバーのクレイグ・パリー)は、シーズンが終わる前に世界ラリー選手権に戻る予定だ」とウィルソンは認めた。

「我々はそれぞれのイベントを評価し、彼らが今年再び選手権を確保するために最もチャンスがあるのはどのラリーかを見極める必要がある」

 エヴァンスは、最終戦を待たずに英国ラリー選手権のタイトルを獲得できたことをよろこんでいる。

「こういう形でBRCのタイトルを獲得できて、本当に嬉しいよ。大変なイベントだったし、思い通りに集中することは難しかった。天候が常に変わり、恐らく今シーズンで最も厳しいラリーだった。このラリーとチャンピオンシップを勝利できたことは非常に特別だ。特に、僕の父がチャンピオンだった年から、ちょうど20年目だからね」