WRC2016/11/05

Mスポーツ、オジエとの交渉を開始

(c)VW

 Mスポーツのマルコム・ウィルソンは、セバスチャン・オジエをチームのナンバー1ドライバーに招くべく交渉を開始したことを明らかにした。

 フォルクスワーゲンの衝撃的な撤退によって、オジエをはじめとして3人のトップドライバーが突然シートを失うという異常事態になっている。すでにヒュンダイ、シトロエンは来季のフルラインナップを確定させているが、トヨタとMスポーツは体制をまだ完全に決定していない。

 ウィルソンは、フォードで5回目のワールドラリーチャンピオンを獲得させるべく、オジエをチームに迎えるために最大限の努力をすると語った。

「彼が常に私にとっての第一選択希望ドライバーだったことことは周知の事実だ」とウィルソンは語った。

「我々は彼が5回目のワールドラリーチャンピオンを獲得できるクルマをもっていると確信している。彼とは2011年末にもう少しでサインするところだったが、今回こそそうできるようできる限りのことを尽くすつもりだ」

 フォルクスワーゲンの撤退についてまだ誰もが知らなかったラリーGBのスタート前、イギリスで行われたラリー・フォーラムにおいてオジエが暗示的な発言をしたことが、いまファンの間では話題になっている。

「あのときフォードとサインしないで、結果としてマルコム(・ウィルソン)と仕事ができなかったことを残念に思っている」とオジエは当時のことをふり返って語った。

 彼は「いつかマルコムと仕事をしたいが、未来についてはどうなるか誰にもわからない」というコメントで発言を締めくくっている。