WRC2023/02/23

Mスポーツ、フィエスタRally3 をアップデートへ

(c)M-Sport

 Mスポーツ・ポーランドのマネージング・ディレクターであるマチェイ・ヴォーダは、フォード・フィエスタRally3の今季中のフェイスリフトが予定されていることを明かした。

 フィエスタRally3は、2021年から登場、2022年からジュニアWRCの参戦車両として使用されているが、これまでのところFIAのグループRally3のライバルはなかったが、ルノーがまもなくクリオRally3をマーケットに送り出すことから、Mスポーツはそのタイミングを見計らってフィエスタRally3にアップグレードを行う。

 ヴォーダは、カスタマーが別の選択肢を検討できることになる以上、Mスポーツは先駆者としてのポジション安住するつもりはないことを明言した。

「我々の次のステップは、アップグレードパッケージをカスタマーに提供することだ。我々がそれに取り組んできたことは周知の事実であり、実装を検討している」

 Mスポーツは、今年中にアップグレードパッケージを投入する予定で、新しいフィエスタRally3の購入者だけでなく、既存のRally3オーナーも利用できるという。

「フィエスタRally3は現在でも強力なマシンだが、今日の世界では、人々は飽きてしまうし、競争相手も現れるので、同じ製品を長く使い続けることはできない」

「だから、何を改善できるか、どうすればもっといいクルマになるかを考えてきた。(フォードの)フィエスタの生産が完全に終了する前にフェイスリフトが行われたので、フィエスタRally3にもフェイスリフトが行われ、性能も改善される予定だ」

 ジュニアWRCはワンメイク的な仕様のシリーズだが、クリオが登場すれば、WRC3カテゴリーは、どちらのマニュファクチュラーのマシンでも勝てるようになる。ヴォーダは、新型クリオのステージでの活躍を期待する。

「正直、待ち遠しいよ。自分の発言に首をしめられるのは嫌なので、思いあがっているように聞こえないと良いのだが、クリオRally3とフィエスタRally3の戦いを本当に楽しみにしている。Rally3に出たいけれど、フィエスタしかないから、みんなと同じクルマで走るのは嫌だという声も聞いてきたので、Rally3がもっともっと大きなクラスになり、マーケットにとっていいものになればと思っている」