WRC2019/08/16

Mスポーツの最先端の評価センター完成目前

(c)MSport

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 Mスポーツのファクトリーでは、先週末、マネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンの創業40年を祝うためにここで働くスタッフたちが集まっている。Mスポーツでは現在、新しい最先端の評価センターが完成目前となっており、ウィルソンはファクトリーの未来に目を向けていると語っている。

 数百万ポンドを投じられて開発された施設には、2017年に完成した2.5kmのテスト用サーキットも含まれている。FIA基準に沿って設計されたこのサーキットは750mのストレート、70mの低μ路エリア、定常状態コーナリング・パッドの他、最新のモータースポーツと自動車テクノロジーを最適にテストするためのさまざまなタイプのコーナーを含んでいる。

 現在、必要なものがすべて揃ったワークショップや会議場の部分の作業も完成の作業が進んでおり、この新しい10,723平方メートルの施設が完成した暁には、Mスポーツは特注製品や技術のデザインやテストを行なうためのハイテクエンジニアリング施設を求めるマニュファクチュアラーらの仕事を受注することが可能となる。

 このMスポーツの評価センタープロジェクトは英国政府の地域成長基金(リージョナル・グロース・ファンド=RGF)とともにカンブリア地方企業パートナーシップ(CLEP)提供の成長基金の投資によって実現されることとなり、こうしてMスポーツがイギリスで独自の施設を作りあげることで、カンブリアが、ノーザン・パワーハウスの地域内において地域の経済、スキル、そして技術革新の発展においてその役割を果たすことを可能にしている。

 Mスポーツ、マネージング・ディレクターのマルコム・ウィルソンは語っている。

「40年前に起業した当時は、この会社が現在のような規模にまで拡大していることなど、夢にも思わなかった。ドベンバイホールを越えるまでに成長するなんて想像もつかなかったが、今こうして我々はMスポーツ評価センターを造っている真っ直中にいる。ここは、ビジネスを成長させながら、200のスキルを要する仕事を守り、そしてさらなる100を作り出すことができる、エンジニアリング・デザインと開発のための最先端の中核的研究拠点だ」

「私にとっては、ビジネスをカンブリアにおさめておくことは私にとっては常に重要だった。そしてそのカンブリアからの投資によって、何年間にもわたって築き上げてきた成功の上に拡大することができた。イギリスで随一の施設、Mスポーツ評価センターをつくリ上げることで、自動車テクノロジーの世界的なリーダーたちが、設計から開発に関し彼らのコンセプトに従い、そのまま生産に結びつけることが可能となる」